新聞に「ななつぼし」の記事が載っていたので読んでみました。
九州で走る豪華観光列車です。
オリエンタルエクスプレスを参考にしたとかしないとかということや、高額であるということ、車内で何泊かするくらいのことしか知りませんでしたが、読んでみると一編成につき30人しかキャパシティーがないようです。
そんなわけで今でも乗車には30倍の競争率だということでした。
それに乗じてか今後東日本や西日本でも似たような観光列車が生まれるそうです。
そんな記事の中で一番興味深かったのは、「ななつぼし」はほとんど利益がでないという部分でした。
それだけ経費がかかってしまうようです。
夢の列車だからそのくらいのバランスが良いのでしょうか。
そういうわけで、実際は話題作りや広告塔のような役割なのです。
地域に旅行に来てくれる人を増やして、結果的にどこかで利益につながるという発想の戦略のようです。
いわば集客商品になるわけですが、それにしては何とも大掛かりでリスクも高いもののように思います。
そしてこの仕掛けは今のところうまくいっているようです。
これを知って、あえてそういう方法をとることもありなのだと視野がひろがったように感じます。
これは、多くの人がしない、もしくはできないリスクテイクをすることの重要性を伝えてくれているようでもあります。
そう考えると、自分自身のリスク認識がいい加減なもののように思えてきました。
とれるリスクの範囲は状況によって変わっていくはずなのに、あまり意識的にアップデートできていません。
もちろん何かの選択を行うときにそれに関わるリスクについては考えますが、それは部分でしかないでしょう。
もう少し包括的に厳密にリスクテイクできる範囲を見極められるように意識してみようと思います。
谷孝祐
2014.10.15 17:10