怪我からの発見 | 3年前のしこうの楽しみ

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下山時の怪我から一週間がたちました。
転んだ直後はどうなるものかと思いましたが、想像よりも順調に治ってきていて、全く気にならないほどに良くなりました。
腫れてしまって顔の形も変わるほどでしたが、すでに一番大きかった傷が残るのみで、それ以外は正常に戻っています。

ここまで刻一刻と治癒が進んでいく様子を見ていて、そのプロセスの速さに自分自身も驚くほどです。
昔の記憶では、傷が治るのにももう少し時間がかかっていたような気がします。
その分、怪我に対する反応もなくなっているように思います。

もしくは、反応がなくなったから治癒が順調だったのかもしれません。
身体反応も含め、怪我に関連する反応が皆無に近いのです。
もちろん痛みなどはありますが、それも客観的にとらえられているようです。

そんなわけで、何がこの状態を生み出しているのかが気になりました。
一番に考えられるのが、怪我に対する意味づけのなさです。
それにまつわる感情や思考がなく、ただただ状況を的確にとらえようとしているだけでした。

働くのは状況からしてどう対応すべきかという判断のみでした。
反省することもなく、変に肯定的にとらえることもなく、日常と変わらない心持ちでいられました。
その結果、治癒の方向へ全意識が集中されたのかもしれません。

また、その日常と変わらない心持ちが、怪我のある状態のイメージを固定させなかったことにより、自然治癒力のナチュラルな発現を阻害せずにすんだ可能性も感じます。
自分が怪我をしたという認識を必要以上に持たずに済んだのです。
その怪我に対する感覚の軽さから、自己価値と全く結びつかない範囲での認識だったことが推測されます。

こうなってみて初めてとらえられたことですが、過去においては、怪我と存在価値とが多少結びついていたがゆえに反応が出てきていたように思います。
このように考えると、外傷をうけても心理的要素が関連づかなければ、ホメオスタシス(恒常性)は想像以上に瞬時に機能してくれるのかもしれません。
もちろん、日常がある程度健康体であるからこそのホメオスタシスでしょうが、これは自身の体への信頼感を高めてくれるでしょう。

体と心の関係において新たな発見となったのでした。
目下の興味は自然治癒力で傷跡が消えるのかどうかということです。

谷孝祐
2014.9.12 12:59