モナリザへの再会 | 3年前のしこうの楽しみ

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最後にトランジットでパリに一泊しました。
といっても帰国便は夜出発だったので、日中は時間がありました。
そんなわけで、ルーブル美術館に行くことにしました。

何となく気になったためです。
初めて行ったのが、確か8年くらい前の初めてのパリ滞在の時でした。
この時は時期が良くなかったのか非常に混んでいた記憶があります。

そして、初めてということで広大な館内の全てを見てまわりました。
そのせいかそこまで良い印象が残らなかったのかもしれません。
もちろんモナリザを代表する作品の素晴らしさは実感しましたが、美術館としての良さを実感できなかったようです。

以降、パリに行った時はオルセー美術館には行くけどルーブル美術館には行かないという状況でした。
しかし、何か心境の変化があったのか今回は気分が逆転したようでした。
そんなわけで、混んでいてもいいかという心持ちで行きました。

しかし、思いのほか空いていて十分に楽しむことができました。
基本的に絵画のみに目的を絞ったのも良かったのかもしれません。
入場して最上階に真っ先に向かいました。

多くの観光客はグラウンドフロアから順番に見るのか、そんなに人がいませんでした。
おかげでフェルメールを独り占めで見れたり、ルーベンスだけが飾ってある小部屋を一人で楽しめたりと充実した時間が過ごせました。
そして、自分の絵を見る視点が変わっていることに気づきました。

もちろん絵の素晴らしさもありますが、その保存状態と修復技術の素晴らしさに感銘を受けたのでした。
長年に渡って大切に扱われてきていることが明らかに実感できるのです。
それくらい生き生きしている印象でした。

これは約8年の自分の変化の投影なのでしょうか。
ひとまず、この体験で自分が絵が好きであるという認識が主観的にちゃんと持てたようでした。

そしてこの美術館の価値を受け取れたようでした。

谷孝祐
2014.6.14 23:34