気づかなかった自己矛盾 | 3年前のしこうの楽しみ

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費用対効果という概念を手放そうとしてみました。
そこで、そもそも費用対効果という価値観をなぜ重要視していたのか見つめることにしました。
そのベースには人生において無駄をしたくないという理由があったことが認識できました。

そして時間もお金も無駄にしたくないということに投影されているようでした。
ある意味ではそれらを貴重な資源のように感じていたのでしょう。
特に時間は最重要だったようです。

なぜなら時間は人生の一部分を表しているかのようだからです。
だからこそ、的確に物事をとらえて回り道をしないように先をよむ力を身につけてきたのでしょう。
そして、お金があれば選択肢が増えるので、より効率をあげてくれるようにとらえているようでした。

そういう意味でお金は副次的に無駄にできないものだったのかもしれません。
しかし、よく考えればこの価値観の前提に放っておけば無駄になるという可能性が内在しています。
世の中見渡せばこれは確かに事実であるかのように見えていました。

しかし、無駄にしないようにするということは、無駄にしてしまうという選択肢が残されていることを意味します。
今まで、費用対効果にまつわる自分の価値観を明確にしたことはありませんでしたが、確かに今の自分にとって適切かというと疑問です。
頭では無駄というものがないということを理解していますし、感覚では全てが有効だと認識しています。

なのに、費用対効果という価値観を持っていたのは自己矛盾です。
ここまでとらえられると、今さらその幻想を持っておく必要が感じられなくなり、自然と手放すことができました。
概念を使って何かを補正するのではなく、今この瞬間にあるべき姿で存在する、それだけで十分なのかもしれません。

もう少しこれを定着させていこうと思います。

谷孝祐
2014.6.6 16:58