美味しいものを作る要素 | 3年前のしこうの楽しみ

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ふと疑問に思ったことがありました。
それは、本当に美味しいものの要件はなんだろうかということです。
世の中に美味しいものはたくさんありますが、本当に美味しいものは多くないという実感からきている疑問です。

本当に美味しいものとは、何度食べても同じように美味しさを感じられる、何度食べても感覚的味わいが色褪せないものです。
すぐに何度でも食べたいと思わなくても、時折また味わいたいと意識にのぼってくるものです。
そういう意味で、表面的ではなく潜在意識まで響くものなのかもしれません。

もちろん化学調味料などによる依存性とは異なります。
さて問題の要件ですが、食材の良さは欠かせないでしょう。
これは基本中の基本であると考えられます。

しかし、どの程度を良いととらえるかという点は難しいところでもあるでしょう。
素材そのものの味がするということが一つの指標かもしれませんが、これも明確ではありません。
オーガニックであればそれで良いということでもないので、あくまで感覚に依存するところになってしまいます。

そして、もう一つの要件がどのように調理されたかでしょう。
素材に良さが引き出されるように調理される必要があります。
それは調理の手順であったり火加減だったり、場合によっては熟成期間だったりするように思います。

どんなに良い素材であっても、むしろ良い素材であればあるほど、扱い方によって大きく変わってしまうように感じます。
そして意外な要件が、どのような環境で食べるかということです。

同じものでも食べる場所によって感じ方が変わる体験は、多くの人がしたことがあるのではないでしょうか。
これらのバランスが高いレベルで保たれている時に、本当の美味しさが出現するように思います。

しかし、すべての要件に共通するのは、適度な気遣いとか意識することというものでしょう。
気の通った食事を心がけたいものです。

2013.12.11 15:57 谷孝祐