二種類の慣れ | 3年前のしこうの楽しみ

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最近、正常に暑さを感じるように思います。
おかしな話かもしれませんが、真夏の頃よりも暑さを感じるのです。

逆に冬でも同じようなことはあります。
真冬よりもその前後の方が寒さを感じたりします。

慣れてしまえばそれまでということかもしれません。
ただ、感覚におけるある変換点があるようにも思います。

寒さに関しては個人的には摂氏8度くらいがそれにあたるような感じがします。
それくらいが一番寒く感じます。
ただ、体が順応しているような感覚が伴います。

それに対し、暑さに関してはよく考えると麻酔に似た性質を感じます。
変換点は個人的には摂氏31度くらいでしょうか。

体が順応しているというよりは、感覚が麻痺しているように思うのです。
だからなのか、変換点も寒さほどの明確な感覚は伴いません。

そう考えると、熱中症になるというのも理解できます。
危険な状態でも麻痺していて体からの声をキャッチできなくなってしまうからです。

逆に熱中症の反対、つまり寒くて何らかの症状が出てくることは、比較すると圧倒的に少ないのではないでしょうか。
もちろん極限までいけば凍傷とか凍死ということもあるでしょうが、普通に生活している範囲では熱中症ほどの注意は必要なさそうです。
それは、日本における通常の範囲の寒さでは、感覚が麻痺しにくいからなのかもしれません。

そうであるなら、慣れと一言に言ってもこの2つのパターンがあることを知っておくことは重要なように思います。
熱中症しかり、感覚が麻痺することで起きる慣れには危険が潜んでいるけれど気づきにくくなってしまうからです。

実は、ありきたりの日常に慣れるというのもこの性質があるように思います。
パターン化された日常は、無意識になる時間が多くなりやすいように見受けられるからです。

2013.9.16 07:14 谷孝祐