標準歩行タイムでは十三時間くらいと、かなり強行に近いスケジュールであり、チャレンジでもありました。
朝起きると、幸い天候に恵まれ雲がほとんどない状況でした。
朝五時過ぎに出発しました。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fwww.honsitu.com%2Fimages%2Fblog%2F130827n1.jpg)
おかげで行程のほとんどを眺めることができ、写真におさめました。
一時間ほどで標高差300メートルほどを下り、そこで三十分ほど朝食休憩をとりました。
今度は標高差300メートル弱を登るので、腹ごしらえです。
その登りは、不帰キレットと名付けられた、崖のようなところです。
まず第一の山場でしたが、名前から想像するほど危険な感じはありませんでした。
そこを一時間四十分ほどで抜け、唐松岳山頂に着きました。
文字通り360度、回りの山から遠くの山まで望むことができました。
遥か遠くに富士山も浮かびあがっていました。
唐松岳山頂近くの山小屋で休憩したのち、五竜岳に向かいました。
またしばらく崖のようなところを下り、登りに転じると、意外なことにまわりの雰囲気が変わりました。
一時的でしたが、どことなく屋久島の山の中に似ている感じがしました。
近くても、別の場所に感じるくらい自然が変化することを実感しました。
五竜岳手前の山小屋で一時間強、昼食休憩をとり、二番目の山場である五竜岳山頂に一時間弱で至りました。
この頃には雲が出てきて景色は見えなくなっていました。
そこから、二時間二十分でキレット小屋に到着しました。
ノーマークだったのですが、この区間が一番ハードだったように思いました。
ほとんどずっと気が抜けない、岩登りのようなところや、滑りやすい下りなどの連続でした。
到着は十五時十五分でした。
休憩含め、十時間十分での走破でした。
脱水症状にならないように体の状態に注意しながら歩き続けましたが、想像以上の水分を必要としていることが分かりました。
初日の倍以上、水以外も含め3リットルくらい消費しました。
体が大幅に変化したのでしょうか。
思い返しても、昨年はそんなことはなかったのです。
汗の量が増えたのかどうかは分かりませんが、一番涼しい格好をしているのに、気温が十度くらいが心地よく歩けるのです。
運動中の循環が異常に良くなっているのかもしれません。
どうであれ、新たな状態をちゃんとつかもうと思います。
2013.8.27 20:14 谷孝祐