覚醒の第二十二歩 | 3年前のしこうの楽しみ

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感じていることを的確に表現できるようになるために、有効なプロセスがあります。

多くの人は、良くも悪くも日常的に使っている言葉に縛られていることでしょう。
言葉こそが、その人の世界を作っている素であると言っても良い場合すらあります。

そういった場合、意識的に感じていることを的確に表現しようとしても、その言葉の世界から外に出られないことがあるでしょう。
それは、的確な表現を見つけられない可能性を大きくさせてしまいます。
なぜなら、その人の感じていることは、その人の言葉の世界におさまりきらないことがほとんどだからです。

感じていることが立体的な世界なら、言葉は点の世界と言っても良いくらい違いがあるように思います。
そのため、一度、言葉の世界から出ることが必要なことがあります。

そのために有効なのが、感じていることを言葉にはするものの、意味のない音の羅列で表現してみるのです。
今感じていることを、「ゆごまいたえるしんうびゅぃせるとまずといとみにけ・・・・・・」というような具合に表現しきれた感じがするところまで羅列し続けます。

これを行うことで、言葉の意味から考えてしまう習慣が緩み、言葉の世界から出やすくなります。
もちろん、人に伝わるかどうかということは考えなくて構いません。
あくまで、自分の感覚にフィットした音を発していくだけです。

これは、感じていることのすべてに焦点を当て、その場で感じきる練習にも有効です。
つまり、逆にとらえるなら、感じていることに対し、すぐに言葉で評価する習慣が身についていると、言葉にできない大部分は感じないままになってしまうということでもあります。

だからといって、言葉にしないと正確にとらえるかというとそうでもなく、感じていることを全くとらえられない可能性もあります。
ただ音にするだけなら、慣れてくれば案外簡単に感じていることを顕在化させることができます。
そして、音に対する感性も上がるかもしれません。

2013.8.22 15:18 谷孝祐