旅行の予定を組んでいて、ふと感じたことがありました。
まるで、真っ白な時間というキャンバスに色付けをしていくような感覚があることです。
その時その時が、どのような瞬間になるかを予期しながら。
もちろん一つ一つの予定を色としてとらえているわけではありませんが、それぞれの予定をどのように組み立てていくかを表現すると、そんな感じが近いように思うのです。
その配色が美しくなるように、基本的には自然になるように、時には強調したり、インパクトを持たせたり、部分部分では不整合でも全体では整合性が取れるように、それぞれの要素をあるべきところに収めていくような感覚です。
未知の時間が彩られ一枚の絵として完成した時、確定した時間は、それが現実となる時を待っているようです。
そして、よい絵であればあるほど、充実した時間を再現するのかもしれません。
時間芸術といえば、音楽ですが、なにも音楽だけの特権ではなく、どのような分野でも時間を芸術的に扱うことができるように思います。
それは単調な毎日という時間でさえも変えることができることを意味します。
そのためには、自分で時間を彩ることが大切ではないでしょうか。
時間を使うのではなく、彩るという捉え方で遊んでみると、普段とは違った発見があるかもしれませんね。
実は時間という概念は、そのくらい許容のあるものなのでしょう。
追われるものでもコントロールするものでもなく。
2012.8.23 01:33 谷孝祐