富士山を見ていて | 3年前のしこうの楽しみ

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以前に、八月から空気感が変わって景色の鮮明度が上がったという話をしたかと思います。
ここしばらくは、自宅から富士山が見えるのが当たり前のようになってきました。

雲に隠れやすい富士山は、以前はたまに天気のよい時に見えるという印象だったのですが、ほぼ一日中、雲を取り巻きながらも見えていました。
その勇姿は、比較的見えやすい冬の姿とは異なり、太陽との位置関係からなのか、より立体的に迫ってくるようです。

これだけ見えるのが普通になってくると、なぜなのだろうかと考えてしまいます。
雲に囲まれても頭だけ出している様子から、風の変化が理由として考えられるように思います。
ちなみに、以前は頭だけ見えないということも多かったものです。

柔らかい浮かんでいるような雲が、伊豆半島から山々の高さくらいで富士山に向かって行きます。
そして北側では、上昇気流が起きやすく、夕方には積乱雲ができています。
その前方には丹沢の山々がはっきりと見え、それが巨大ながらも遠方のものであることを理解させます。

当の富士山自身は完全に覆われることはなく、その狭間で悠々と見守っているようです。
ちなみに朝と夕暮れは、ほぼ雲のかかっていない完全な姿を見せています。

山の天気が刻一刻と変わっていくのを、客観的に見ているようで面白いです。
これは、地球環境の変化の一端なのでしょうか。

一般的に変化は悪いことのようにとらえられることがありますが、悪いことも良いことも生みだすと思います。
富士山に限らず、様々な自然現象を見ていても、地球が活発に活動し始めたのかもしれないと思います。
どんな変化も受け入れて楽しむ余裕があれば、味方につけられるのかもしれません。

2012.8.24 01:11 谷孝祐