旬組み! 9900K Z390 2080Ti でビデオカードを本格水冷&OC検証よ! | みかん食べながら

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楽しんでいるゲームの話題を記事にしていきます(*・ω・)ノ
2019年4月15日より更新は止まっています。

 


そういえばCPUはOCしたり、殻割りしたり、マザーも替えて検証したり結構遊んだけど、
ビデオカードはOCしないの?

 


ふふふ、ビデオカードはゲーミングPCのキーパーツだから最後まで残しておいたのよ!

 


つまり今がそのとき!?

 


Now is the time for GPU OC!!

 


でもXO問題とか発火問題とかあったしOCしても大丈夫かな?

 


検品をパスした初期出荷分の一部に不良品が混ざっていたことは公式で認めているけれど、故障率は騒がれていたほど高くないみたいですしビクビクしてても仕方ないわ

 


そうだよね!それじゃあ水冷化してガンガンOCしちゃおー☆

 


うー☆

 

こんばんワ!すっかり寒くなったのでPCをOCしまくって暖をとってるみかんです(ㆁᴗㆁ✿)

これまでは今話題の旬パーツ

Intel Core i9 9900K

GIGABYTE Z390 AORUS MASTER

ASRock Z390 Taichi

NVIDIA RTX 2080Ti FE

を使って主にCPUをオーバークロックした検証をしてきました。
今回はいよいよ「旬組み!」シリーズのラストを飾る、ビデオカードの本格水冷とそのOC検証をしていくます!
RTX2080Tiは現行最速王者なのでOCすることでどこまでベンチマークスコアを伸ばせるのか期待が高まります(*ˊᵕˋ*)

 

今回追加した水冷パーツ一覧

 

 

Founders Edtionは個人的にクーラーのデザインがすっごく好きなのでちょっと名残惜しい気持ちもあるけど、本格水冷化しちゃうよー٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 

ウォーターブロック(水枕)は流行りのアドレサブルRGB内蔵モデルがBitspower、Phanteks、Bykskiなどから出てるけど、みかん的には冷却力に定評のあるスロベニアメーカー EK製をずっと愛用してきたのもあって、今回も「EK-Vector RTX 2080 RGB - Nickel + Acetal」をチョイス。
従来のFCシリーズからVectorシリーズに変わり、ジェットプレートの改良とフィン構造部分の面積も増えています。
またEK製のビデオカード水枕としては初のRGB搭載になるヨ。(アナログRGB)
昔は透明なアクリルタイプを購入してたけど、Pascal世代からは経年による変色や汚れが見えないようブラックのアセタール樹脂タイプを選ぶようになりました。
バックプレートは「EK-Vector RTX Backplate - Black」で水枕と合せてブラックにたヨ。

 

 

まずは分解するためにバックプレート側の見えてる小さいネジをすべて外しましょー

ネジ穴は小さいので精密ドライバーが必要。あらかじめ準備しておいてネ。

 

バックプレートを剥がしたら、基板上のネジもガンガン外していくます(。・ω・。)

 

基板上の黒いネジは六角ナット形状なので、ナットドライバー(M4.0)が必要になるます。

 

もしくはフレアナットレンチでも外せますヨ。

 

ちなみに水枕の取説には載ってないけどブラケット側も3つネジを外す必要があるます。


どこにケーブルがつながってるかわからないので勢いよく開けず、ビデオカードを立ててそろりと開けてネ

 

Maxwell世代やPascal世代のリファレンスモデルは、ファンのケーブルとLEDのケーブルの2本が基盤とつながってたけど、RTXでは1本の幅が広いケーブルだけになってました。

 

基板上に残ってるサーマルパッドは使わないけど、空冷に戻す可能性がちょっとわずかにあるかもしれないのでクーラー側に載せて残しておきましょ(ㆁᴗㆁ✿)

基盤上のチョークコイルには、グリスのようなすっごく柔らかいサーマルパッドが載せられてたので、表面や隙間に残っちゃいます。GPUダイにもグリスががっつり。

 

 

基板上のグリスやサーマルパッドは、ティシューなどで拭き取ってもいいんだけど、あまりゴシゴシすると特にGPUダイはコア欠けの事故が怖いので、エレクトロニッククリーナーをシューすると簡単・綺麗にできてオススメ(。☌ᴗ☌。)

ぴかぴかでしょ?

 

水枕に付属のサーマルパッドをハサミでカットして、メモリと電源フェーズの上に載せます。

取説にも注意書きがあるけど、電源フェーズに載せるサーマルパッドは幅8mm以内でカットしてね。

サーマルパッドはぎりぎりの枚数しか付属してなかったので、10mmとかでカットしちゃうと長さが足りなくなるかも。

サーマルパッドは表面にホコリ除け保護シートが貼られてるので剥がし忘れにも注意してネ(*'▽')b

GPUコアには愛用しているthermal grizzly Kryonautを塗ったヨ。
隙間ができないようきちんと四隅まで伸ばすか、多めに塗って、水枕を圧着した力で隅まで広がるようにしてネ。

 

水枕と合体٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 

水枕を被せてからネジ穴位置合せすると、変なところにグリスがついたり、サーマルパッドがズレたりすることもあるので、水枕側をテュシューなどの厚みのある箱に載せて、基盤のネジ穴からと水枕のネジ穴位置を見つつ上に載せるのがオススメ。
EKのバックプレートも取り付ける場合は写真の印部分だけネジ留めします。

 

バックプレート側からも放熱できるようバックプレートに付属のサーマルパッドを載せます。

 

バックプレートはバックプレート側のネジ穴から基板のネジ穴位置を見つつ載せます。

ネジ留めして完成(∩ˊ꒳​ˋ∩)ワーイ

 

水枕側はこんな感じになるヨ。

 

本体の厚みは1スロットだけどDisplayPort 1基が2スロット目に出てるので、完全な1スロット化は残念だけどできません(๑•﹏•)

 

 

次はベンチ台に組込んでいくんだけど、もともとCPUの冷却に本格水冷を使用してたので、クーラントを抜いて、ビデオカード用のラジエータとチュービング経路を追加します(๑•̀ㅂ•́)و✧
ポンプはD5の揚程3.9m、流速1500L/hあるものを使ってるので1つのままにしました。
ビデオカードを水冷化する前の旬組み!PC↓↓

 

追加するラジエータは240mmサイズながら、厚みが60mmもあり、しかもフルカッパーの「Alphacool NexXxoS UT60 Full Copper 240mm」をチョイス。

 

ファンはCPUの水冷システムと揃えて「Thermaltake Riing 12 LED Orange」

 

チューブはPVCなので必要な長さにハサミでカットしてフィッティングで接続

 

3連ラジエータの上に今回の2連ラジエータをとりあえず載せる格好に・・・

特に固定とかしてないので大きめな地震とかきたら落ちそう(;´・ω・)
検証用のベンチ台で一時的に組んでるだけなので、皆さんはきちんとケースなどに固定して使ってね!

 

組みあがったお写真たち

経路としてはリザーバ→ポンプ→ビデオカード水枕→2連ラジエータ→CPU水枕→3連ラジエータの順にクーラントが流れるヨ!

 

 

せっかくなのでちょっと光らせてみましょ(ㆁᴗㆁ✿)

 

水枕右端に出っ張った部分がアナログRGBで光ります。

マザーボード上のアナログRGBピンヘッダにケーブルを接続すれば各メーカーのライティング制御ソフトで一括コントロールできるヨ。

光量は結構強めで、写真ではわかりにくいけど、6つのLEDがツブツブに点灯しているのがはっきりわかるので、G.SKILL TRIDENT Z RGBメモリのような柔らかいライティングではありません。ちょっと残念です(´-ω-`)

 

フィッティング部分も「GEFORCE RTX」とEKロゴが光るヨ。

こっちは光源からの距離が遠いのか、光量は少な目です。
EKはビデオカード水枕にRGBを搭載したのは初だけど、CPU水枕にはZ270やX370の頃から搭載してたしノウハウはあると思うんだけど。。。デザインはすごくかっこいいのに、光量のバランスの悪さがもったいないかなと思いました。

 

 

それでは次はビデオカードをオーバークロックしていきたいと思うます◟(ˊ꒵ˋ∗)◜∗.♪

皆さんも以下注意を守って楽しくOCしてネ

 

OCするためのソフトウェアはMSIが出しているAfterburner派とEVGAが出してるPrecision X派が多いと思うけど、みかんはPrecision Xを愛用しています。
ビデオカードのOCはCPUと違ってイジれるところが少ないのでどちらのソフトでもすごく簡単です。
RTXシリーズではPrecision X1を使用するヨ。

イジる項目は枠で囲ったGPUの「CLOCK」とTARGETの「POWER」、「GPU TEMP」の3つです(*'▽')
MEMORYの「CLOCK」もOCできるけど、GDDR6メモリは結構温度が高いという話なので今回はOCしてません。

CLOCKはOffset方式で、入力した数値がベースクロック、ブーストクロックどちらにも加算されるヨ

RTX2080Ti FEモデルのデフォルトはベース1350MHz/ブースト1635MHzです。
ただ、NVIDIAのビデオカードはGPU BOOST機能で、電力や温度に余裕があれば設定されたブースト値を超えて、さらにクロックが上がります。ブースト上限のデフォルトは1995MHz。
つまり、上のスクリーンショットのように+115MHzを設定した場合、

ベース1465MHz/ブースト1750MHz/ブースト上限2100MHzになるヨ

電圧はビデオカード内のBIOSでリミッターがかかってて、RTX2080Tiでは123%を超える電圧は盛れないので、水冷化している場合は安心してTARGET欄のスライダーを右端いっぱいまで振り切って大丈夫(。・ω・。)b(空冷の場合は先に温度上限88℃になってしまうかも。)

みかんの個体ではブースト上限2100MHzで高負荷時は電圧120%に到達し、これ以上のOCは電圧リミットによってベンチマークがフリーズしたり、ゲームが落ちたりします。

低電圧で回る良個体ならもう少しクロックを上げれる気がするけど、電圧リミットがロックされてるリファレンス基板のモデルならOC上限は+100~+130MHzぐらいだと思うヨ

 

 

それではいよいよ、本格水冷にしたRTX2080Tiの実力をベンチマークでみていきましょー(๑˃́ꇴ˂̀๑)

検証環境はコチラ↓↓

ケース:STREACOM BC1 Open Benchtable
OS:Windows 10 Pro April 2018 Update パッケージ版
マザーボード:GIGABYTE Z390 AORUS MASTER
CPU:Intel Core i9 9900K
CPUクーラー:厚さ60mm、長さ360mmラジエータによる本格水冷
メモリ:G.SKILL TRIDENT Z RGB DDR4-3200 8GB x2
ビデオカード:NVIDIA RTX 2080Ti

ビデオカードクーラー:厚さ60mm、長さ240mmラジエータによる本格水冷
ストレージ:Samsung SM951 NVMe SSD 256GB
電源ユニット:Seasonic FOCUS Plus Platinum 850W

ビデオカード以外の組立てについては以前の記事に掲載してるので興味があれば読んでみてネ。
旬組み! 9900K Z390 2080Ti で本格水冷ベンチ台PCを自作よ!

旬組み! 9900K Z390 2080Ti でCPUを殻割りしてOC検証よ!

 

レギュレーションはコチラ↓↓
・室温:25.5℃
・画質は選択できる最高画質
・ゲームの解像度は1920x1080
・3回ずつ計測して最もスコアが高かったものを採用
・CPUクロックはALL Core 5.2GHz、Uncore 4.8GHz、メモリクロックは3200MHzで統一
・温度はHWMonitor v1.38.0読み
・MHWのfpsはFrapsで計測

 

 

3DMark FireStrike
Total Score:30,568、Graphics Score:38,294、Physics Score:27,345、Combined Score:13,084

ついに総合スコア 3万を超えました٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 

 

3DMark TimeSpy
Total Score:14,909、Graphics Score:15,505、CPU Score:12,243

総合スコアは惜しくも1.5万を超えることができず(つω`*)

 

ファンタシースターオンライン2キャラクタークリエイト体験版EPISODE4
Score:173,132

17万の大台に乗りましたー◟(ˊ꒵ˋ∗)◜∗.♪

 

ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター
Score:24,804

2.5万の壁はなかなか高いけど、2.4万後半までスコアを伸ばすことができました(*ˊᵕˋ*)

 

 

水冷化前、水冷化後、水冷化後 + OCの3種それぞれのスコアをグラフにまとめてみたヨ。
3DMarkはGPUの単体性能がわかる(CPU性能の影響がほとんどでない)Graphics Scoreでまとめました。

デフォルトクロックでも水冷化することで実働クロックは常時ブースト上限の1995MHzに張り付くので、どのベンチマークでも空冷と比べてスコアを伸ばせてます。
特にMHWは平均fpsが144を超えるので、144Hzリフレッシュレートのゲーミングモニタを利用しているなら水冷化するのは結構オススメかも。
+115MHzにOCすると実働クロックは2GHz超えを達成し、ブースト上限2100MHzに張り付くので、3連ファンの大型クーラーを搭載したメーカーモデル以上の性能が得られるヨ。

 

 

続いて冷却力をチェックしてみましょー(ㆁᴗㆁ✿)

RTXシリーズからNVIDIA純正のFounders Editionもデュアルファンの内排気構造になって、旧世代モデルよりも冷却力はグッと良くなり、80℃を下回るようにはなったけど、重たいタイトルのMHWでは75℃をマークしてます。
対して水冷化後での冷却力は圧倒的で、どのベンチマークでも40℃前後をキープ。
もっとも温度の高かったMHWでも43℃に抑えられてます。

空冷との温度差は最大でなんと32℃(๑°⌓°๑)

水冷化後のOC有無では温度差4℃以下という結果になりました。
つまり水冷化すればOCしてもそこまで温度上昇はありません。(電圧リミットによって123%以上は盛れないので当然と言えば当然だけどね)

 

 

旬組み!PCのビデオカード本格水冷&OC検証編 いかがでしたでしょうか(ㆁᴗㆁ✿)
ビデオカードの本格水冷はCPUとくらべて分解作業が必要になるので、手間や保証がなくなるデメリットはあるものの、冷却面での効果は絶大なので、長時間のゲームユースや常用ギリギリのOCチューニングを狙うなら本格水冷の価値は十分あると思うます(。☌ᴗ☌。)

 

 

今回の記事で11月上旬より連載してきた「旬組み!」シリーズはおしまいとなります。
全7回の大ボリュームで、2018年夏以降の最新パーツたちを使った組立てや、本格水冷、上級者向けとして殻割りにも挑戦しました。
本連載が購入を検討されているかたに少しでも参考になれば幸いです⁎ˇ◡ˇ⁎
9900Kと2080Tiはどちらも発売してから在庫がほとんどなく、欲しくても手に入らない状況が続いてたけど、現在(2018.12.8)はどの店舗でもだいたい購入できるようになってます。
しっかりと冷却しつつ常用ラインのOCをすれば、MHWのような重いタイトルでも144Hzゲーミングモニタのスペックを最大限活かした快適ゲームライフが得られるので、1年間頑張ったご褒美にボーナスを奮発して、年末年始でゆっくり自作PC&ゲームを堪能するというのも良いと思うますヨ(๑•̀ㅂ•́)

 

 

 

それでは、最後まで読んでくださってどうもありがとう٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ 
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次回の記事もどうぞヨロシクお願いします。
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