川嶋あいさんの記事から | 生殖医療専門医・内視鏡手術技術認定医 田中雄大のブログ

生殖医療専門医・内視鏡手術技術認定医 田中雄大のブログ

神奈川県藤沢市の不妊治療・産婦人科「メディカルパーク湘南」の院長、田中雄大のブログです。
体外受精や内視鏡手術のことから雑感まで、日々の記録を綴っております。

以前にも、この人の記事を取り上げた事があります。


高齢での不妊治療で悩む方、これまで第三者の提供卵子や提供精子を用いた治療を受けて出産された方、或いは、これからそういった治療を考えている方に取って、彼女のインタビューは、何にも増して勇気をくれるのではないでしょうか?


「愛情さえあれば、血縁関係など関係ない」という言葉は、不妊治療専門医としての私自身の自己肯定感を高めてくれます。目標に向かって走れ!って背中を強く押して貰った気持ちになります。


日本人は、戸籍を数代遡ると、相当な人と血縁関係になってしまう、っていうのは、よく知られた事実です。だから、日本人って言うだけで、大きな血縁関係って事も言えるわけで。


いや、そもそも、愛情さえあれば、国籍や種族だって関係ない。妻は、「ジョイくんとボーちゃんは、私のお腹から産まれて来たんだから。」と平気で公言します。一方で、私に対してだけは、「あんたは、紙切れ1枚で繋がってるだけの赤の他人だから。」ってこれも公言して憚らない。


出自を知る権利とか、出自を伝える義務とか、そんな事に振り回されないでください。「欧米では、、」とか、そんな事に影響されないでください。


愛情さえあれば、それで良いんです。


親が子供の為に、墓場まで待って行く秘密なんていくらでもあります。