鎌倉の地元で人気の寺とは | 探検塾

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好奇心のつづく限り、体力のつづく限り、

寺は観光施設である前に仏事をおこなう宗教施設。
集まる檀家には地元の人たちが当然多いので、地元では寺の人気ランクは気軽につけにくい。
だからか、鎌倉市観光協会の「鎌倉観光公式ガイド」という観光のためのホームページでも、神社仏閣の最初のページに安国論寺とかが出てきた。
あいうえお順で当たりさわりなくということでしょう。


 

しかし個人の好みになると自由に言えるわけで、鎌倉生まれのDJでサーファーのジョージ・カックルさんが、彼の鎌倉ガイド本で紹介している寺は、妙本寺と寿福寺と報国寺。
彼の鎌倉通は半端ないし、アメリカ人だからか仏教の宗派に対するこだわりはないみたい。
気に入ったお寺の理由には、ジョージ流の深いものがあります。

この3カ所のお寺の共通点は、
参道を含めてとても居心地の良い空間で、地元の人たちから親しまれているところ。
そして鎌倉の歴史を語るのに欠かせない施設であり、その歴史を悲劇性で示しているところ。

今年は大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の年で、半年かけた源頼朝編が終わり、これからの半年は北条氏が最高権力者の確固たる地位を築く過程が描かれる。
これからのストーリー展開と関係するようなエピソードを入れて、僕なりに紹介してみます。

その文脈からはずれるために、報国寺は簡単にふれておきます。
報国寺の悲劇性は太平記の後のエピソードというか、室町時代に鎌倉公方の足利氏がほろんだ地だから。
今日の報国寺は幽玄な竹林を抹茶と茶菓子を味わいながら愛でるところ。
また檀家でなくても座禅会にだれでも参加できるところです。

 
報国寺HPより


それでは、次回は妙本寺を紹介します。