Mt.FUJI 100 2024☆レポ② | 思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

トレランとランニングの特に代わり映えしないお話。本当は市民ランナーのグランドスラムをいつかは達成したいと考えているが、遠く及ばない今の現実。しかし一つでもクリア出来たら最高!

ゴールデンウィークも後半戦
僕はFUJIを走って翌日からの11連勤の後半戦・・・💀

ちょっと体調を崩してしまいました

は、はやくお休みにならないかな




では①からの続き

スタート会場は例年通り富士山こどもの国であるが、去年とは違う場所に移動している

南側の駐車場になり、あの嵐のUTMF2019と同じ場所である

同じ園内であるが、敷地が広大なため、去年に比べて園内を1キロほど多く走ります

スタートしてからは、しばらくロード登り、登り切った所から園外へ出ていくのですが、ここにはトイレがありますので、スタートで間に合わなかった方はこちらを利用できます

ただ、ある程度待つのは覚悟しましょう

コースは下り基調の林道がしばらく続きます、じっとしているには寒いですが、走り出せば涼しくて快適なコンディションです

林道は総じて走りやすいですが、夜間ですので不意に現れる段差や瓦礫に足をとられないように注意しないといけない

スピードが出てるため、少しバランスを崩しただけでも捻挫や転倒の危険性があります、前のランナーとはあまり距離を詰めない事が大切

平均すると5分半くらいで進んでいました、時折登りもありますが、この辺りのランナーは歩く姿は見られません

僕も極力体力を温存しながら周りのペースに合わせて進みます

快調、快調
ペースも体調もいい感じ

と、思っていましたこの時は・・・



16キロを過ぎると送電線区間へ入ります

シングルトラックとなり、細かなアップダウンがつづきます

渋滞は一切ありません、数人のパックとなって進みます、足場が悪いところもあるので無理はせず、ケガをしている足首の様子を確かめながら周りと同じペースで慎重に走る

身体に少し違和感を覚えます
大した登りをこなしてもいないのにすで大腿四頭筋に疲労を感じます

あれ?おかしいな・・・

送電線区間を抜けて、微妙な登りのシングルトラックが続きますが、かなりキツい

前後にランナーがいて集団走となっていますが、今にも離脱したい気持ちになった

やがて最初のエイドに到着

F1富士宮 25.3km
2時間40分48秒
園内で走る距離が少し伸びているので去年よりタイム的には遅いですが、ほぼ同じペースで到着

大きく違うのは余裕度でした
もう、すでに4、50キロ走ったような疲労感で先が思いやられる

これから天子山地に入ります、次のエイドF2麓までは27.2キロ、険しい山岳地帯となるので水を多めに持って行きます

空のソフトフラスクをザックから取り出して満タンに

総量は1.5Lです、よっぽど寒かったり短時間で通過できるランナーでない限り、天子は最低1.5Lは持って行くことをすすめます

ここでも、ちょっとした失敗をしてしまいます

せっかくずっとカフェイン抜きをしてきたのに、いきなり初っぱなのエイドで思わずコーラを飲んでしまいました

僕の中ではカフェイン投入はレース後半になってからと決めていたのに・・・

一旦飲んでしまうと、後はどーでも良くなってたくさん飲んでしまいました(笑)

バナナとパンをたべて、トイレに寄って、さぁ天子に向けて再スタートです

富士宮エイドから天子のとりつきまではロードですが、毎回この区間は好きになれません

エイドを出発した身体はズシリと重く、ヨタヨタと走るのが精一杯

ロードに別れを告げて、天子ヶ岳(1330m)に向けて高低差、約800mを登りはじめます

既にグイグイと登れるような状態ではなかったので、ゆっくりと淡々と登ることにします

続々と後ろからランナーが追い付いてきます、コース脇によけて先に行ってもらいます

天子は登るにつれて斜度がきつくなっていきます
だんだん呼吸も乱れはじめて、目がチカチカ

吐き気とめまい、高度障害のような症状が出始めました

足にも異変がおきて、最初に悲鳴を上げたのは両脹ら脛でした

大きめの段差を乗り越えた時、ピキーンと音がして(頭の中で)

ケンシロウに秘孔を突かれたように痛みが走り、ガクガクと震え、産まれたての子鹿のように立っているのがやっとの状態に陥りました

その場でしばらく悶絶し、深呼吸をして何とか嵐が過ぎるのを待つことしか出来ません

一応、そんな気配が少し前からあったので、塩熱サプリをかじりながら進んでいたのですが、このザマです

ザックからコムレケアをだして飲みます「何とか収まってください、神様お願い!」

もうそろそろ山頂かなという頃に後ろから来たランナーさんに名前を呼ばれます

UTMBのツアーで一緒だったW田さんでした
出走していることは知っていたのでどこかでお会い出来るかなぁとは思っていましたが、なんともカッコ悪い姿での再会となりました(笑)

もちろん先に行ってもらい、その姿はあっという間に森の中へ消えて行ってしまいました

ようやく天子ヶ岳に到着し、走り出そうとすると再び足つり

今度は立っていられず、思わずコース脇に座り込む

完全に足が固まり硬直、ストレッチしようとすると腹筋もつってしまい更なる地獄

しばらく格闘してようやく立ち上がり、トボトボと歩きだす

そんな事もあり天子山地の縦走路はほぼ歩き通しました

急な下りは元々全て歩くつもりでいましたが、躓き、スリップは厳禁、転倒などもってのほか、その瞬間身体中が攣って再びお祭り騒ぎとなります

長者ヶ岳から見た富士山、夜が明けます
美しい、美しいけれども、頼むからあまり暑くならないでぇ~

天狗岳
天狗岳を過ぎて、残りのピークは熊森山を残すのみ

熊森の手前、送電線の鉄塔下の広い所でザックの中にあったソフトフラスクからフロントボトルへ水を移し、ヘッデンも片付けました

通り過ぎてゆくランナーの中に知り合いのMoリさんがいました、当然ついて行けないので挨拶のみでお別れです

ようやく熊森山を通過して天子山地を降ります

ただ油断は禁物、熊森からの下りはとてもスリッピーで少しも気が抜けません

ゆっくり、ゆっくり下りようやくロードにでた

一旦、道路脇に腰をおろして一息つきました

続々とトレイルを抜けたランナーが目の前を通りすぎてゆきます

補給をしながら、この後のレースプランを考え直します
それでもこの時はまだ当初の目標を諦めてなくて、何とか復活すれば後半追い上げる事も可能だと信じていました

この地点で約42キロ、次のエイドであるF2麓は52.5キロなので、ロードが10キロ続きしっかりと走らないといけません

重い腰をあげ再び走りはじめます、水は大丈夫足りてます

途中一ヶ所法面から流れ出てる場所があります
去年もありましたが、今年は去年ほどの水量はありませんでした

ここの水は飲むにはちょっとアレなんですが、水切れをおこしてしまったランナーには今年も大人気なようでした

ご利用は自己判断で

顔だけ洗い、サッパリしました

下界に降りて、水無川を渡ればエイドまでもう少し

F2麓 52.5km
8時間18分53秒
区間タイムは5時間40分ほどかかり、去年と比べると約1時間遅い到着になりました、トホホ

ボトルに給水をしてからバナナ、あんパン、クリームぱん、そして富士宮焼きそばをいただく、冷たい緑茶がありとても美味しかったです

食欲もあり、この頃には吐き気とめまいもおさまっていました

仰向けに横になり、伸びをしてストレッチをする
ひんやりした床が気持ちいい

しっかり休憩してエイドには26分滞在

天子までで思った以上に消耗してしまったが、まだまだ挽回できる、そう信じてエイドを出発しました