UTMF2022☆レースレポ④U7山中湖きらら~U9:富士吉田 | 思えば遠くへ来たもんだァ。いくぜ! UTMB

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トレランとランニングの特に代わり映えしないお話。本当は市民ランナーのグランドスラムをいつかは達成したいと考えているが、遠く及ばない今の現実。しかし一つでもクリア出来たら最高!

UTMFから10日後に
ようやくジョグ開始しました
とりあえずキロ6で7km
右脚に突っ張る感あり
再び治療院に行って施術してもらうも鵞足炎と診断されてドヨ~ンとなる

鵞足炎はしつこい
数年前、反対の左足で発症してかなり苦労した

そして今日はトレイル、ロードと16キロほど走れた
まだ痛みはあるけどかなりマシになった

月末はOSJ奥久慈50K
6月前半にみなかみ100
無理をしないで調整していきたい








ではレースの続きです

U7山中湖きらら 116.6km
in
17時間19分43秒

エイドに入ってすぐガーミンの充電をした
バッテリーはギリギリ持ちそうだけどギリギリ切れそうでもある
ギリギリ持ったとしても
ギリギリ感は精神衛生上良くないので、ここはちゃんと充電しておく

きららのおもてなしエイド食は豚汁
具を食べたらおにぎりインしてサラサラと雑炊風に
バナナも食べてしっかり補給
忍野でもそうだったが、少しづつエイドの滞在時間が長くなってきた
からだの調子自体はとても良いが、疲れは確実に蓄積されている

体力と気持ちをリセットするのに時間が必要になってきて、自然とエイド滞在時間が長くなる

ペース表を失くしてしまったのでエイドに貼ってある地図で
次のエイドであるU8二十曲峠までの道のりを確認する

この時、まもなく9時というところで気温はそれほど高くなかったが、日中は必ず暑くなる
気温が高くなる前に標高を上げ、山に入りたいと考えていた

予備のフラスクに水を入れようか入れまいか迷ったが、胸のボトル1㍑+αで間に合うと判断し
空のままザックに入れた

荷物をまとめて
いよいよUTMFの核心部、ここからが本番といわれる二十曲、杓子山に向けて出発

後で確認すると、かなり長くエイドにいたようだ
この辺りはまだまだ改善の余地がある

U7山中湖きらら 116.6km
out
17時間46分18秒
滞在時間27分35秒

エイドを出るとまずアタックするのは明神山(鉄砲木の頭)1291m
背の高い樹木はなく、野焼きされた見通しがきく山だ

山頂まで300mほど標高を上げるが山頂まで自分の歩いてゆく道が遥か先まで見通せる

結構遠いなぁと思っていたが、わりとすんなり登りきる
素晴らしい天気に感謝
最高だ!
U7山中湖きららからU8二十曲峠(130.2km)までは13.6キロ

そんなに距離がある訳ではないが、大小のアップダウンが連続して中々前に進まない
この区間は全体を通して1番時間がかかった

ジリジリと気温も上がってきて
疲れた身体にこたえる
ロープを使うような斜面も何度かあり、繰り返し同じような急登が現れて、何度もマジかよ~と呟く

ジェルで定期的に補給していたが、空腹感があり
グミを食べながら進む

コース脇に横になっている選手がいる、おそらく熱中症
声をかけ、水と塩熱サプリの有無を聞く
とりあえず持っているというので、ちょっと心配だったが先に進んだ

途中、二十曲峠から来たであろうスタッフとすれ違った
手には経口補水液
さっきのランナーの所に向かったのだろうか、ちょっと安心した

石割山の鉄塔まで来るとエイドまでもう一息、ボラの方が誘導している

前回2019年は、ここでレースストップを知らされた
周りは白銀の世界だった

あの日の事を思い出しながら進むと、しばらくしてエイドに到着した

U8二十曲峠 130.2km
21時間11分46秒

エイドの入り口に
はじめましてのチャペぞうさんを見つけました

カチューシャ付けてボラしてますとブログに書いてあったのですぐにわかりました

こうしてリアルに繋がっていけるのも大会の良いところ
記念にパチリ

テント内に入り小休止
バナナ、ドーナツなどいただく
スティックコーヒーもボトルに追加

何気に視線を上げると
そこには、何と奥宮さんが!
一瞬、目を疑ったが、間違いない

去年のKOUMIで同宿、覚えていてくれた
前回はこの二十曲峠でレース終了になった、28時間と30分くらいだったと思う

その時は、まぁ仕方ないかなと思ったけれど、後になりやはり完全完走出来なかった悔しさが心にあった

自分には全く足らなかったが
あの日、30時間切る実力があれば完走出来た

じゃあ今回はどうなの?
もし、天子がキャンセルになってなかったら・・・
竜ヶ岳を経由していたらどうだろう

そんな事をずっと考えていた

マイナス3時間だな・・・
最低でも27時間切りしないと前回の完全完走に及ばない
残り時間はあと5時間と少しだ

二十曲からのコースは2014年に逆から走った事はあるが、もう覚えてない
残り25キロ、どのくらいかかるかわからないが、ゴールの目標を27時間以内に設定した

新たな目標に向かい、エイドを出発する

しばらくは緩やかなアップダウンが続く

立ノ塚峠を通過すると、いよいよ杓子山へ向けての岩場の急登がはじまる
四肢を使いよじ登っていく
レーススタートしてから今までにない身体の使い方で進むこの区間は思いの外楽しく、楽に登れた

前のランナーがいたため急ぐ必要がなかったので余裕を持てたのかもしれない

途中、またもやコース上にペタンと座り込んでるランナーがいた

様子を尋ねると、胃腸がやられて気持ち悪いそうだ

胃薬を持っていたので、使いますか?と聞くと
いただきますという事だったので一包渡して先に進んだ

レース終盤、みんな何らかのトラブルを抱えながらゴールを目指している

ひとまず登り切りると
尾根伝いの先に杓子山の山頂が見えた

事前の情報でいくつかのニセピークがある事を知っていたので
まだまだ先だろうと思いながら進むと意外とあっさりと山頂に到着

PM2:20
とりあえず鐘は鳴らしといた

山頂を越えるとコースは一気に下りとなり標高をぐんぐん下げていくが足が全然いう事を聞かない

長々と続く急勾配の下りに思わず泣きが入ります

もう、勘弁して下さいと

本当に不甲斐ない
全くペースが上がらず、後ろから次々と来るランナーに無条件に道を譲る

ようやく林道に出ると傾斜が緩くなり、何とか走れるようになる

そろそろ富士吉田エイドというところで、ある女性ランナーに追いつき抜いた

浅原かおりさんだった
浅原さんはUTMF2018、19と女子3位になったトップランナー
本来ならこのポジションで走るランナーではない、調子が悪そうだ
レースに向けての調整はトップランナーでも一般ランナーでも同じように難しい

しばらく走り、森を抜けると
池のほとりにエイドが見えた

レースレポ⑤に続く