”究極の悟り”とはそのまま受けいれること〜栗林倫子さんを偲んで(後編) | 禅空「空、見ちょる」

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いよいよ始まる新しい黄金時代のごきげん五次元ライフ

よみがえりアクティベーターのしげ☆です。

 

 

前回に続き、僕の人生の大恩人、

栗林倫子さんの追悼記事・後編です。

 

前回の記事はこちら

 

 

今回は、栗林さんが目指していた

「究極の悟り」の話をします。

 

これは、栗林さんが一生をかけて

追求していた「人生の目標」でした。

※山口そ〜か!ぴょん塾にて、栗林さんのカミングアウト体験発表(2016年)

 

前回お伝えしたように

体重40キロ弱で華奢な栗林さんの

大動脈は七〜八センチにも膨れていて

一触即発の状態でした。

 

 

僕は医学的なことはよくわかりませんが

あらためて「解離性大動脈瘤」のことを

ちょっと調べてみたら、

びっくりする事実がわかりました!

 

 

一般的には

「解離性大動脈瘤」という病気は

きわめて重篤な経過をたどる疾患で

 

発症から何もしなければ

 

24時間で20%、1週間で60%、

3か月で90%が死に至るそうです


 

栗林さんが、主治医の先生から

「もう手術はムリ」と告げられたのは

3年前の正月明けのことでした。

 

これは実質的な「余命宣告」でした。

 

 

発症した時までさかのぼるなら

軽くその倍以上の年月が経っているはず…

 

 

 

また、この病気の症状は

胸や背中に杭が刺さるような激痛や

病状の進展につれて痛みが胸から腹、

さらに脚へと移っていくそうです。

意識消失状態やショック状態

となる方も少なくないとのこと。
 

裂けた箇所や病状の進展によっては

大動脈弁閉鎖不全や脳虚血症状で

意識消失や麻痺が起こったり、

 

腸管虚血症状で腹痛や下血、

さらに腎不全、下肢虚血症状などが

起こることも。。

 

 

でも、栗林さんの場合は

 

一時期、身体がだるくて、調子悪い…

ということはあったようですが

 

それは、いっときのことで

 

亡くなる直前まで、その生活スタイルは

普通の人とほとんど変わりなく、

 

いろんな勉強会やイベントにも参加され

 

家事もこなしながら、車も運転して

 

みなさんと交流しながら

仕事したり、お茶したり、食事したり…

 

 

毎日ハツラツと元氣にされていました。

 

 

 

でも、なんといっても

 

普通の人なら、この状況下で

一番深刻になることは

 

「精神面のトラブル」です。

 

 


ちょっと下記のことを想像してみて下さい。

 

 

 

 

 

あなたの胸には、

 

あなたが知らないあいだに

 

何者かによって

 

”不発爆弾”が埋め込まれました。

 

 

 

そして、その爆弾はいつ、

 

どんなタイミングで「爆発爆弾」するのか…

 

 

全くわからない状態です。

 

 

 

しかも、それを取り除く術は…

 

 

残念ながら・・・

 

 

ありません!!

 

 

 

 

爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾爆弾

 

 

 

いかがですか?

 

 

もし、こんなことになったら、

あなたならどうしますか?

 

 

そんな状況下で果たして

 

あなたは枕を高くしてぐっすり眠れますか?

 

 

その状態で人生を

 

ワクワクしながら楽しむことができますか?

 

 

 

うーーっタラー

 

ごめんなさい、

 

絶対ムリですーー!!滝汗

 

 

 

普通ならマイナス思考に陥り、

 

ネガティブスパイラルから

抜け出せなくなって

 

自暴自棄になり

 

周りに八つ当たりしたり

無気力になって

ひどいウツになると思います。

 

アルコール依存症になる人や

寝たきりになる人もいるでしょう。

 

 

とにかく正気ではいられないはずです。

 

 


 

でも・・・

 

僕の知る限り

 

 

栗林さんには上にあげたような

ひどい身体的症状はなく

 

うつ病のような精神疾患とも

全く無縁の人でした。


 

 

元気だった期間は奇跡的に長く

精神疾患もないどころか…

 

 

栗林さんはいつもお茶目で

気高く、ユーモアも忘れずに

多くの人の悩み相談まで受けてました(笑)

その人の生まれてきた使命が発動するよう

親身にアドバイスをしたり

 

周りの人の病気や身体をいつも気遣い

一緒に涙を流してくれたり…

 

こゝろの暦を使って

一人ひとりの役割が目覚めるサポートを

 

本当にワクワクしながら

楽しそうにされていました。

 

 

 

栗林さんの姿には、

悲壮感のかけらもありませんでした。

 

栗林さんは生涯現役で、

最後までピンピンキラキラ

 

日々の生活を100%

わくわくしながら、ときめきの人生を

生きていらっしゃいました。

※山口ぴょん塾の冬合宿、栗林さんは一番下の左側です。

 

 

あー、今更なんですが・・・

 

 

栗林さんの日々の生活スタイルは

 

何も知らない普通の世界の人からは、

「ごく普通の生活」に見えてたと思います。

 

(僕もそう思ってました)

 

 

でも、あらためて

 

栗林さんの置かれていた状況を

自分に置き換えてみたら

 

 

よーーーく、わかりましたあせる

 

 

その「ごく普通の生活の中」に

答えがあったのです。

 

 

やはり、栗林さんは超人でした!

 

 

 

栗林さんは、

若いときから「悟り」を追求して

いろいろ勉強されてきた方でした。

※この本は栗林さんから頂いた本です。「ヒマラヤ聖者の生活探求(全5巻)」
昭和48年(1973年)の本です。栗林さんが32歳の時ですね。

 

 

栗林さんは、人生の最終段階において

 

一般的には「不幸」と思える

 

「解離性大動脈瘤」を通じて…

 

 

永年、あこがれ追い求めてきた秘密

 

「悟りの境地」に…

 

 

実はひそかに…

 

到達されてたんですね!

 

 

それも、一見すると何気ない、

 

普通の日々の生活の中で…です。

 

 

 

栗林さんの置かれていた状況下で

「普通の生活をする」ということが

どれだけハードルが高いことだったか…

 

そのことが、今になってようやくわかりました!

 

 

 

栗林さんはよく僕に

こんな話をしてくださいました。

 

 

「しげさーーん、聞いて〜、

わたし、いつ死ぬかわからないけど

本当に毎日楽しいし、しあわせなの〜♬

 

ある人に話したら、そんなのウソだ!

絶対ありえない!って怒られたけど。。

 

だって本当にワクワクするのよね

でもこれは私の真実なの。」

 

 

「しげさん、わたし、楽しい〜♬
こんなにワクワクすることがあるなら

わたし、まだしばらく死ねーん(笑)」

 

 

「こころがときめくことだけしてたら

わたしワクワクするんだけど、

しなければいけないことをするのはイヤ。

ねばならないと思うと身体が重たくなる。

だから、わたしそれやめたー♬
もう春の時代だもんねーー」

 

 

「私が死ぬ時はいつなのかわからん。

でも、まだ生きてるっていうことは

もうちょっと楽しんでいいという事よね」
 

 

「クルマを運転しているときに、

もし”それ”が起こったら

私は人を殺めてしまうかもしれない。

でもね、きっと、神様はそんなこと

しないと思う。だって、私は神様に

生かされているんだから大丈夫…

だからそれも委ねてみようと思うの。

でも夜は運転しない。」

 

 

いかがですか?

 

栗林さんのことば。

 


 

栗林さんは、

自分の力ではどうにもならないことや

 

不確実で先の見えない未来も

そのまま受け入れていました。


 

自分の思い通りにできない人生、

理想と現実のギャップの中で

苦しむこともなく

うつ病にもなっていませんでした。

 

むしろうつ病の方を癒やしてました〜(笑)

 

 


栗林さんは自分の力では

どうにもならないことを受けいれていました。

 

だから病気のことも”承認”していました。

 

 

栗林さんの悟りの極意はズバリ上差し

 ”承認” することにありました。

 

 

ネガティブスパイラルから

抜け出せなくなる人は

 

変えられることと、

変えられないことを区別できません。

 

 

自分の思うようにコントロールしようと

思っている人はそれができないが故に

悩み続けることになります。

 


残念ながら、過去の出来事や失敗は

変えることはできません。


変えられない、

どうにもならないことに

エネルギーを消耗しても

何の意味もないのです。


 

栗林さんは自分の病気をジャッジしないで

その病気すらも「人生の調味料」として

受けいれていたんだと思います。

 

 

「嫌なこと」が存在するからこそ、

その対比である「良いこと」が存在します。

 

 

これが宇宙の真理です。

 


自分の人生の中で

遭遇するべくして、病気になり、

経験するべくして、それを体験している…

 

 

だから栗林さんは

その現象をそのまま受けいれること

現実と向かい合っていたのです。

 

 

自分ではどうにもできない事を受け入れ

できることを見つけて集中していく事で

ストレスと戦うのではなく

その中で喜びを見出していたのです。

 

 

 


人生っておかしなもんで

 

これは幸運だと思っていても、

後に不運になったり、

 

これは不運だと思っていても、

後に幸運になったり

 

といったことがあります。

 

 

僕が2016年1月6日のブログで

「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」の記事をアップした後に

 

栗林さんはドクターから「余命宣告」を受けました。

 

 

その直後、栗林さんから意外にも

とっても清々しい声で電話がかかってきました。。

 

 

「しげさーーん、今日私ね、いつもの

病院で不思議なシンクロがあったの。

ちょっと聞いてくれますか?

 

病院で、先生が

とっても申し訳なさそうにね、

 

『僕は医者として情けない気持ちです。

三日三晩いろいろと考えてみたけれど、

栗林さんを治せる方法が見つからない。

だから今日どうやって伝えたらいいのか、

ずっと悩んでいました…』ていうのよ。

 

わたしね、正直いって

手術されるのは好かーーん。

 

しげさん、そのこと知ってるでしょ?

 

でも、もし治る見込みが

少しでもあるのなら、

家族は手術して!というに決まってる…

 

 

だからどうしようか、と思ってたら

 

 

先生が手術するのは

ムリっていってくれたから

思わず「ヤッター」って思ったの。

 

私がほっとしたのを

先生、察知したのか、

そのあと先生がね…

とっても優しい笑顔になって

急にね、こう言い出したの。

 

『栗林さん、人間万事塞翁が馬ですよ…。

もし栗林さんに何かあった時は、

苦しまないように最善を尽くします。

だから安心して下さい。』

 

わたし…

 

まさか、先生がそんな中国の故事の話を

する人だなんて思いもしなかったのよ。

 

しかも、人間万事塞翁が馬 だって…(笑)

 

 

しげさんがメールしてくれた

ブログの話をまた主治医の先生から

聞くことになるなんて…

 

なんか、ウソみたいでしょ(笑)

 

 

これはやはり、

神様のお取り計らいだと思った。

 

こんな素晴らしい先生に

出会えてよかった。

 

しかも先生、

しげさんが教えてくれたように

ちゃんと”じんかんばんじさいおうがうま”

って正確にいってたのよ…(大笑)

 

しげさん、やっぱり…

 

神様はいるわよ。

 

 

もうなんも心配いらん!

 

私、覚悟が決まったわ!

 

 

んだかワクワクしてきた〜♬」


 

 

悟りの世界では

 

今、自分の見ている世界は

 

自分が与えた意味付けを通してのみ

存在する主観的なものであり、

 

他人と共有することは

できないものといわれています。

 

 

いいかえるならば、

 

 

もし、自分の中で

その主観的な意味付けを

変えることができるならば、

 

見える世界はどうにでも変えることが

できるということなのです。

 


自分の人生が幸福であったかどうかは

死ぬ直前まで分かりません。

 

 

人生ってその時は

「不幸だなあ」と思う出来事も、

 

実はあとになって振り返ってみると

 

「隠された祝福」(blessing in disguise)になっていた…

 

ということが多いものです。


 

 

 

栗林さんは「制約ある環境」も

 ”承認” して、それを受けいれて

 

いま、この瞬間を

ワクワク生きていらっしゃいました。

 


世の中、思い通りになることよりも

思い通りにならないことの方が多いもの。

 

例えば、晴れてほしいのに雨が降ったり

したくないのに嫌な仕事をふられたり、

 

理不尽な命令に従わされたり

 

言う事を聞かない子供がいたり

やりたくない辛い家事に追われたり…

 

なんで私ばっかり、なんで俺ばっかり

こんな目に遭わなければならないのハッって

 

疑問を持ってしまいますが…

 


世の中には自分では選択できない事を

させられる事も多々あります。

 

 

でも、それを拒否しないで

 

与えられた制約の中で

自分はどんな成果を産み出せるのか…

 

その中で最高の結果を出すことを

 

ワクワクしながら生きることが

幸福になれる秘訣なのかもしれません。

 

 

栗林さんは

その制約ある状況から逃げずに

その中でいつも最高の結果を出そうと

いまこの瞬間をワクワク生きていました。

 

 

この話について興味ある方はぜひ

ビル・マーレイ主演のこの映画を観て下さい。

 

『恋はデジャ・ブ』(原題:Groundhog Day)

 

1993年の古い映画ですが、

アメリカ国立フィルム登録簿に

永久保存登録されている素晴らしい作品です。

 

あらすじは、

超常現象によって閉じた時間の中に取り残され

田舎町の退屈な祭事の日を際限なく

繰り返すことになった男性が、

高慢で自己中心的な性格を改め成長する

コメディタッチの不思議な話です。

 

もしも、どうにもならないことならば、

それを運命として素直に受けいれて

「今」を精一杯生きると奇跡が起こる。

 

制約があるからこそ、

前に進むための知恵が絞れる、という

 

栗林さん流の生き方の極意がわかる

ハッピーエンドの映画です。
 

 


栗林さんの悟りの秘訣

もうひとつあります。

 

それは予測できない未来を

怖がらずに、楽しむということです。

 


これはTVドラマや映画と同じです。

 

ドラマや映画、もしも予め

そのあらすじが事前にネタバレされてたら

全然楽しくありませんよね?

 

 

僕たちの人生もそれと同じです。

 

 

これから先、どんなことが起きるのか?

未来には、何が起こるのか?

 

それがわからないから

人生、面白いのかもしれません。

 

この先、何がおこるかわからないけど

 

ベルいきあたりバッチリベル

 

波乗りサーフィンのように

その時の状況に応じて

楽しんでいこうとする考え方や姿勢は、

幸福な人生に繋がります。

 

 

これからは冬から春へ

安定から不安定に世の中のトレンドも

移り変わっていきます。

 

既成概念も常識も溶けていく

春の時代の到来です。

 

どんなことが起きたとしても

成るように成っていくし

 

宇宙のホメオスタシス(恒常性)に委ねると

きっと物事は最善に導かれます。

 

心の余裕を、そして不安定感を楽しむ

 

そして柔軟性をもって「今」を楽しみ

 

人生を堪能することです。


 

 

 

栗林流の悟りの極意、いかがでしたか?

 

 

栗林さんが奇跡的にずっと元気で、

普通の生活が、ほぼ普通にできて…

 

しかもウツにもならずに

 

みんなをいっぱい元気にしながら

ワクワク大明神として

世のため、人のため尽力されながら

有終の美を飾られたのは

 

やっぱり栗林さんが

栗林さんにしか出来ない役割を受けいれ

本領発揮されてたから…

 

なんだと思います。

 

 

やっぱりこれも

自分の役割の ”承認” です。

 

 

承認するには素直さが大切です。

 

栗林さんは78歳でしたが

とっても「素直な方」でした。

 

そして、誰よりも

 

こゝろの暦のことをとっても

愛してくれていました。

 

 

 

最後に栗林さんが、

僕に話してくれた宣言の言葉で

終わりたいと思います。

 

しげさん、

私はこゝろの暦に出会ってよかった!

 

なぜなら、自分の人生の目的、

役割がようやくわかったから!

 

私はずっとそれを探してきたの。

 

でも、これで迷わずに生きていける!

 

私は冬の蜂だから、

絶対不可能と云われたら

逆になんとかしてそれをやり遂げたい!

 

だから残りの人生を

悟りに向けてチャレンジしてみる!

 

蜂は、みんなの所に出向いて

受粉を加速させるような触媒役だしねー。

 

冬の種は、目覚めの開花を促す役割だから

みんなに「こゝろの暦」を伝えて

その目覚めのお手伝いがしたい。

 

みんなの顔がパーって明るくなるのを

見るのがわたしはとっても嬉しいし

それがとってもワクワクするの〜♬

 

宇宙の波が9脈動だから

ワクワクすることだけに集中するわ。」

※ひろぴょん、貴重な写真、ありがとうございます!

 

 

栗林さん、ミッション完了〜!

 

おめでとうございます!

 

お祝いお祝いお祝いお祝いお祝い

 

本当にいろいろありがとうございました!

 

 

ぼくも栗林さんの意志をついで

ワクワク大明神として顔晴りますよ〜ラブラブ

 

新しい春の時代の生き方を

世界中の皆さんにお伝えしていきますね!

 

どうか、光の世界から応援して下さいネ!

 

 

お別れの席で最後に観た栗林さんのお顔、

とっても穏やかで、最高にキレイでしたキラキラ

 

大往生、おめでとうございます!