アムバサダーモラムシリーズは使えるのか?
先日、収納庫を整理していたら目に止まった
このモデル。そんなことがきっかけで、
少しレポートしたい。
アムバサダーのモラムシリーズは元々バスプロの
今江氏が開発に携わっており、初代は1999年に
発表された。
当初は遠心ブレーキを搭載していたが、その後は
マグブレーキモデル、最終型としてスーパーハイ
ギア化されたウルトラマグおよびIVCB可変遠心
ブレーキモデルへと発展した。左右モデル、
ナローボディ1600、ワイドボディ3600の構成は
各代を通して共通仕様だった。
さて、このモラムシリーズは2500cの再来とも
称される訳だか、その見た目のカッコ良さから
トラウトフィッシングでの使用を想定される
ケースも多いと聞く。
その影響なのかはわからないが中古市場でも
いっときに比べれば高額で推移している。
余談だがボクはこのモラムシリーズを7台保有
している。
数年前までは中古釣具ショップの片隅でカゴ売り
されてるのを良く見かけた。
ボク自身の最安購入は初代モラム3600で1980円。
メカニカルブレーキのキャップが無いというだけで
例のカゴ売りでジャンク扱いだった。
後になって何が人気が出てくるのかなんて
全くわからないものだ。
このモラムは通称、素マグと呼ばれる2代目の1601だ。
これにアベイルのスプール、ローダウンクラッチ、
ハンドルを組んでいる。
さて、本題に入っていこう。
「アムバサダーモラムシリーズは使えるか?」
結論から言ってしまうと答えは「使えない」である。
ただし、スプールをアベイル製の軽量なものに
交換すれば何とか使えるレベルにまでもっていける。
ただ残念なことにアベイルスプールは、
モラム全シリーズで廃盤中である。
ボクも遠心の初代モデルのアベイルスプールは
入手できているが、ウルトラマグのアベイル
スプールは保有するに至っていない。
ノーマルのままだと初代〜ウルトラマグ全てで
言えることだが、とにかくキャストが安定しない。
10g前後の比較的バックラッシュしにくいSミノーで
さえ気が抜けない。とにかくデリケートな印象だ。
ウルトラマグが特に顕著である。スプール径&重量、
ブレーキ力がミスマッチと思われる。
その中でも比較的マイルドなのは2代目素マグ。
それを一通りチューンした状態で最後に使用した
のは2017年だった。※2017.06.11釣行記より
しまった。
とは言っても、そこは丸形のMade in Sweden、
アルミワンピースフレームの端正な外観が
たまらなくカッコいい!
性能では丸形の国産モデルには到底及ばない。
しかし、歴史とアムバサダー独特の世界観が、
それを上回っている。
モラムは、それをわかっている粋な釣人が
愛用するアムバサダーなんだろう。