こんにちはかっぱさんです。

今日は彼岸の中日です。

お墓参りの方も多いと思います。

かっぱさんもお彼岸には妻とわが家のお墓と妻の実家のお墓を必ず参っていました。

しかし今は一人で墓参りをして来ました。

そしてご先祖様に妻のことをお願いして参りました。

一日でも早く無事で帰ってくることを・・・。

 

 

 

 

 

今回は妻のように認知症の行方不明者がなぜ増えているのか?

このことをお話したいと思います。

 

一人歩き(徘徊)と行方不明

認知症になると行動・心理症状と呼ばれる様々な状態が生じますが、その中の一つに一人歩きがあります。
以前は何の目的も無く歩いていると思われていましたが、現在は本人なりの理由があり歩いていると考えられています。
しかし一人歩きと行方不明は違います。
ご家族が居場所を把握できれば行方不明とは考えられません。
つまり、行方不明とは一人歩きをしてご家族や介護サービス担当者などが本人の居場所を把握できなくなった状態を示すと考えられます。
 
一方、独居認知症高齢者が一人歩きで自分の居場所が分からなくなり家に帰ることができなくなっても、それに気づいてくれる人がいなければ行方不明とは言えません。
つまり一人歩きは認知症による行動・心理症状により生じますが、行方不明は社会的に規定される状態と考えられます。
なお徒歩に限らず、自転車や自動車、バスや電車などを利用することもあり、ご家族が同居していても一瞬目を離した隙にいなくなることもあります。
 

 

軽度の認知症でも行方不明になることがある

皆さんはどのような人が行方不明になると思いますか。
多くの人が中等度から重度の認知症の人が行方不明になると考えていませんか?。
しかし、研究から軽度の人でも行方不明になることが分かりました。
妻のように若年性認知症の人です。
家族から見て軽度あるいは認知症とは思えない状態でも行方不明になることがあるのです。
 
 

行方不明による生死を分ける要因と死因

行方不明の死亡に関連する要因は行方不明から発見までの期間が長いこと、行方不明時に独居であることが発見時の死亡と関連していることが分かっています。
行方不明になってから翌日までは生存して発見される例が多いのですが、3日目以降では生存する可能性は急激に低くなります。
独居の場合、行方不明になったことに気づくのが遅れ、それが捜索開始の遅れにつながり、結果として発見の遅れにつながると考えられます。
 
また、死因は溺死と低体温症が多いことが分かっています。
そして死因には認知機能の程度が関係していることが分かりました。
溺死は水の中への転落であり広義の意味で事故と考えられます。
それに対して低体温症は屋外で長時間過ごし体温の低下が生じた結果としての死亡です。
 
認知機能の低下が重度であると危険を回避する能力が低下し事故に遭いやすくなり、その結果として溺死が多くなると考えられます。
 
それに対して、認知機能の低下が軽度であると危険を回避する能力がある程度維持されているため事故に遭いにくくなります。
しかし、誰からも保護されることなく長時間一人歩きをすることにより低体温症で死亡すると考えられます。
 
 
このようなことからも軽度の認知症の方であっても油断をしてはいけないということです。
明日あなたの家族が行方不明になるかもしれません。
かっぱさんのように後で悔やんでも手遅れです。
今から対策を講じておきましょう。
 
皆様が妻に似た人を見かけられましたらDMを送って下さい。
よろしくお願いいたします。