『スナック女子にハイボールを』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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読売テレビ(日本テレビ系列)月曜25時29分のドラマ『スナック女子にハイボールを』

 

 

第1話がそうではなかったので、その時点ではこういう形になると思っていたなかったが

 

第2話以降は、スナックの店内だけで物語が進んでいくワンシチュエーションコメディに

 

 

こうしたワンシチュエーションコメディの連続ドラマはたまに見かけるが

 

最近のものは、どちらかというとスタジオにセットを組んだ前にお客さんを入れて

 

舞台公演をしているような雰囲気のものが多い印象

 

そういう意味では、今作は30年ほど前の名作『やっぱり猫が好き』に近い気がする

 

 

第1話はいわばエピソード0で、北香那が山口紗弥加のスナックにたどり着くまでを描き

 

第2話以降にスナックを舞台に、これといった展開もないナンセンスコメディが描かれていく

 

『やっぱり猫が好き』と違って、お笑い芸人であるAマッソの加納愛子が脚本を書くことで

 

コメディ要素も強め、まあそれがAマッソっぽいのかと言われると疑問ではあるが

 

 

1話完結がベースにありながら、少しずつ各話をリンクさせていたのは上手い構成

 

冒頭で前の週に起こった話題をさらっと会話に盛り込むのは、できそうでなかなかできないこと

 

さらに全体を通して、北香那の会社の部長の愚痴という部分が第1話から何度も出て来て

 

終盤にその部長が来店する、それも偶然だとやり過ぎになるところ

 

その少し前に、先輩風を吹かせたい北香那が後輩男性社員を見せに連れて来ていて

 

その社員が部長に店のことを教えたというしっかりしたフリ

 

最後は北香那と部長が「ルビーの指輪」とデュエットして手打ちと

 

1話ごとだけでなく全体を通してのフリとオチを作ったのも加納愛子の腕の見せ所だった