毎日放送(TBSテレビ系列)木曜24時59分のドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』
なんだろうなあ、VRで他人の過去の経験を見ることができるVRという斬新な設定
現在、今作以外にも『婚活1000本ノック』や『ブラックガールズトーク』に出演中と
ブレイク候補の関水渚がヒロインと、期待もしていた作品なのだが
これといった意外な展開も、感動的なラストもなく、淡々と時間が過ぎたような印象
中には、ほぼほぼ1話が末澤誠也と関水渚が出会ってから第1話のスタート位置までの
回想シーンだけで、先に向けたエピソードがほとんど無かった回もあって
大きな展開で言えば、末澤誠也がVRで関水渚の過去を見て、それがばれて別れて
1年後に再会して久々に話をした、それだけとも言えてしまう
最終回のラストだけはおしゃれに作ってあって
再会して夜通しとりとめのない話をした2人が明け方にそれぞれの道に歩き出したと思いきや
末澤誠也はきびすを返して走り出し、そこで画面には白いバックにタイトルが表示される
そのままの画面で、末澤誠也の走る靴音、末澤誠也が関水渚を呼び止め、驚く関水渚の声と
音と声だけが流れ、最後に末澤誠也の「あのさぁ、俺・・」でエンディングが流れ出す
映画にありそうなラストシーン
こんなおしゃれなことができるなら、全編そういう風にして欲しかった気もしなくはない
こういう展開のドラマなら、普通は別れようかと思っても踏みとどまったり
一度別れたとしても未練が残っていたり、ずるずると関係が続いたりするものだが
そういうのが無かったのも、潔さを感じて清々しいところでもあるが
一方では、ドラマ全体の展開の少なさの一つの要因にもなってしまった気はする
ただ、だからこそその一度の別れ際の関水渚の言葉のインパクトが強くなったかもしれない
何年も同棲してイチャイチャラブラブしていた2人が、関水渚がVRのことを知ったその夜に
一方的にまくし立てて、「どうだった?気持ち悪かった?きつかったでしょ」と自虐
そして、「でも今、私はあなたが気持ち悪い、ごめん、もう本当に無理」
と言い捨てて部屋から末澤誠也を追い出してしまう
この「気持ち悪い」の自虐からの攻撃の転換はお見事
結局、この2人にタイトルの『明るい未来』はやって来るのだろうか
そんな気配を感じないままドラマが終わってしまってすっきりはしないのだが
ラストシーンがおしゃれだったので良しということにしておこう