『チェイサーゲームW』・最終回 | なにわの司法書士の徒然草

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つれづれなるままに日暮らし
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そこはかとなく書きつづれば
あやしうこそものぐるをしけれ

テレビ東京の深夜ドラマ『チェイサーゲームW』

 

 

1年ほど前に『チェイサーゲーム』という作品が放送されていて

 

今作の原作も『チェイサーゲーム』と表示されていたのだが

 

なぜ今作のタイトルが『チェイサーゲーム2』だとか『続チェイサーゲーム』ではなく

 

『チェイサーゲームW』なのか、この「W」がどういう意味なのか結局最後までわからず

 

勝手な想像で、女性2人の主演でレズビアンの恋愛を描いたから

 

「Women」の「W」なのかなと思いしかなく、ちょっともやもやが残ったまま

 

 

『チェイサーゲーム』の方は、ゲーム会社の社員の奮闘ぶりを描くお仕事ドラマだったが

 

同じ原作であるはずの今作は、ゲーム会社が舞台にはなっているが

 

内容はほぼほぼ恋愛ドラマというのも、何か引っかかってしまうところだ

 

 

菅井友香と中村ゆりかのレズビアンの恋愛を描く今作

 

最近はゲイのBL作品があふれかえっていて、いささか辟易していたところもあったが

 

今作を見て思ったのは、それがゲイだから、男しか出てこないからではないかったということ

 

ちょうど今、NHKの夜ドラで『作りたい女と食べたい女』が放送中

 

比嘉愛未さんと西野恵未のレズビアンの恋愛を描くドラマだが、心のつながりを描いていて

 

キスシーンさえも登場しない

 

ゲイのドラマで言っても、西島秀俊さんと内野聖陽さんの『きのう何食べた』も

 

ゲイの穏やかな日常を描いていて、性的なシーンは全く存在しない

 

 

最近のBL作品に嫌気が差していたのは、キスシーンやベッドシーンを描いておけば

 

視聴者に刺激的でキュンキュンしてもらえるのだろう、という安易な発想で

 

ストーリーや人間性を深く描くことを拒否しているからだったように思えてきた

 

そういう点で、今作も結局は女性同士が見つめ合ったりキスしたり

 

そんなシーンさえ盛り込んでいけばいいだろうといったように見えてしまった

 

 

『チェイサーゲーム』とは全く別物の作品としてストーリーが進んでいた今作

 

「2」とも「続」ともせずに「W」を付けたのだから

 

このまま全く別世界でストーリーを作り上げて欲しかったのだが

 

終盤に来て、『チェイサーゲーム』で悪役として出演した金田哲が登場

 

自社のエンジニアを引き抜かれそうになる会社の社長としての出演で

 

この会社名などが前作と一緒なのかどうかは全く憶えていないが、たぶん一緒なのだろう

 

これが必要だったのかどうかはいささか疑問

 

原作ではドラマ化された部分以外にも様々なエピソードがあって必然性があるのかもしれないが

 

少なくとも、『チェイサーゲーム』と『チェイサーゲームW』だけを見ると

 

あの場面でいきなり金田哲が登場する必要は無かったような気がする