『厨房のありす』 | なにわの司法書士の徒然草

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そこはかとなく書きつづれば
あやしうこそものぐるをしけれ

日本テレビ日曜22時30分のドラマ『厨房のありす』

 

 

自閉症やサヴァン症候群だったりと、生まれ持った障害を抱える主人公が

 

人並み外れた特異な才能を発揮するという設定はよく見るわけだが

 

今作で、自閉スペクトラム症の天才料理人という門脇麦の才能は料理なんだと思っていたら

 

どうやら門脇麦の持つ特異な才能は化学であるようだ

 

聞き取れないほどの早口で化学用語をまくしたて、化学の知識で美味しい料理を作り上げる

 

 

どこか、数学を料理に応用した『フェルマーの定理』の高橋文哉を思い出させるし

 

人とのコミュニケーションが苦手という点は『あたりのキッチン』の桜田ひよりのようでもある

 

入店した客の体調などを瞬時に見極めてその人に合った料理を提供するというのも

 

『あたりのキッチン』の渡部篤郎さんを思わせる部分でもある

 

こうして考えると、10月期から今期にかけて、料理人のドラマが多いということか

 

 

ただ、『フェルマーの料理』や『あたりのキッチン』のように料理をメインに据えて

 

門脇麦のご飯屋さんを舞台にしたのどかな風景を描くというわけでも無さそうな雰囲気

 

ホールスタッフとしてバイトをすることになる永瀬廉は何か影を抱えていて

 

もしかすると過去に何かのつながりがあって来たのかもしれないし

 

門脇麦が大きな音に過敏に反応するというのは、自閉症の症状というより過去のトラウマのよう

 

 

父親の大森南朋は、母親が事故で亡くなったと話しているが

 

その直後に、唐突に画面に映った木村多江さんと萩原聖人が

 

「あの火事からもう25年か」という台詞があり、門脇麦の幼少期と時期が一致する

 

そして次回予告では、大森南朋と木村多江さん、萩原聖人のスリーショットの写真

 

その木村多江さんは、製薬会社の取締役らしく、第1話のラストで新薬の臨床実験の記者会見

 

大森南朋がそのニュースが流れるテレビを怖い顔をして消す場面

 

どうやら母親の死には木村多江さんと萩原聖人が関係しているようだ

 

 

大森南朋はゲイだと公表していて、本当に結婚をしていたのか、母親は存在するのかも疑問

 

もしかすると門脇麦の母親は木村多江さんだった、なんて展開もありえそうだし

 

25年前の火事で死んだのは門脇麦の父親で、大森南朋とは血がつながっていない可能性も

 

そう考えると、大森南朋が極端に過保護なのもうなづける気がする

 

ほんわかしたご飯屋さんと、謎の多いミステリーという対極の物語が並行して展開する

 

そんな作品になっていきそうだ