栃木市 渡良瀬遊水地のワタラセツリフネソウ 2023 | 毎日お疲れ05

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お出かけ写真日記です

9月18日、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県の4県にまたがる「渡良瀬遊水地」です

現地では渡良瀬遊水地が基準産地である「ワタラセツリフネソウ」の開花が進んでいます

 

ワタラセツリフネソウ(渡良瀬釣船草)

渡良瀬遊水地で発見され2005年に新種として発表されたまだ新しい種です

ツリフネソウとは形態的にいくつかの違いがあり、遺伝子レベルの研究でも違いがはっきり出たために独立種として発表されました

遊水地内で見られるツリフネソウはすべてワタラセツリフネソウになります

 

ワタラセツリフネソウの花

花の最大の特徴は左右に付く小花弁の先端が黒く萎縮していることです

渡良瀬遊水地1786

渡良瀬遊水地1785

 

これは比較のためのツリフネソウの写真です

ツリフネソウでは小花弁の先端は萎縮せずにシュッと長く伸びています

深津ザゼンソウ群落006

 

また、ワタラセツリフネソウの花には4つの型があります

花の内部に黄色い部分があるものとないもの、斑点があるものとないもの、その組み合わせで4つとなります

「黄色・斑点型」

渡良瀬遊水地1790

 

「白・斑点型」

渡良瀬遊水地1788

 

「黄色・無斑型」

渡良瀬遊水地1791

 

「白・無斑型」

渡良瀬遊水地1789

 

遊水地内のあちこちに群落を作るワタラセツリフネソウ

ですが今年は生育が遅れてまだ花があまり目立ちません、もう一週間すれば赤い花でいっぱいになると思うんですが…どうかな^^

渡良瀬遊水地1780

渡良瀬遊水地1781

 

渡良瀬遊水地1782

渡良瀬遊水地1783

 

ツリフネソウの仲間は種子も変わっています

大きく膨らんだ果実に圧がかかると、外側の果皮がめくれて種を弾き飛ばしてコイル状にクルクルっと丸まります

飛ばされた種は2~3mも飛ぶそうですよ

種が弾けるといえばホウセンカですが、ホウセンカもツリフネソウの仲間なんです

渡良瀬遊水地1787

 

4つの型のワタラセツリフネソウを見つける宝探しのような散策も面白いですよ^^

渡良瀬遊水地1792

 

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