12月22日、埼玉県行田市馬見塚の「キタミソウ自生地」です
現地では2mmほどの小さな花がビッシリと咲いていました
キタミソウ:北見草 ゴマノハグサ科
草丈2~5cm、花は白い星型で直径約2mmと非常に小さいものです
花期は地域により変わるようですが、行田では11月~4月頃になるようです
大きさ比較のため爪楊枝を置いてみました、小ささがわかると思います
星川左岸の自生地、地面は干潟のようになった湿潤状態です
キタミソウはシベリア原産の植物で、国内では1901年に北海道北見市で初めて発見されその名前がつきました
日本へは渡り鳥が種を運んできて、条件にあった場所で繁茂したものと推測されています
現在は北海道、群馬県、茨城県、埼玉県、奈良県、熊本県に多く自生している模様
渡良瀬遊水地でも花が確認されています
キタミソウの生育には水との関係が重要となります
気温の高い日本の夏を乗り切れないため、その期間は水中に没っして休眠する必要があります
しかも水深2~3mほど必要だとか
春、田んぼに水を引くために川の水位が上がり、夏の間は川底で休眠
田んぼが終わって川の水位が下がると芽を出すというサイクルで生育している植物なんです
環境省レッドリスト2015 絶滅危惧Ⅱ類(VU):絶滅の危険が増大している種
埼玉県レッドリスト2011 絶滅危惧ⅠB類:近い将来における絶滅の危険性が高い種
星川に架かる馬見塚橋
昭和10年に作られた歴史のあるコンクリート橋、日本の近代土木遺産に選定されています
左岸にある「キタミソウ自生地」の看板
自生地前には駐車場も整備されています
案内も豊富