手術翌日の試練 | 婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

婦人病と20年 絶対知るべき女の憂鬱

ハタチで受けた卵巣嚢腫摘出手術。
それから20年。
3回目の手術で巨大卵巣嚢腫と共に子宮も卵巣も全部摘出し、これで終わったことを切に願う。

男性の皆様、女って大変なんだぞ。
女性の皆様、どうぞ気を付けて。

これは他人事じゃない、誰もが知るべき事。

これは、手術を受けた人誰もが思うことなのではないでしょうか。

 

「え⁉︎こんな状態で、もう歩くの⁉︎」

 

 

 

…それは、手術翌日の話。

 

一昔前までは術後は無理せず安静にするのが当たり前だったのに、今は多少無理してでも、『歩きなさい』という時代に。

 

苦しい夜が明けて、楽になるかと思いきや、麻酔が少しずつ切れてくる関係で、痛みは増していく。

 

寝続けているのも辛いけど、まだまだ歩ける気はしない。

 

だって、お腹、15センチもパックリ切られてるんだよ⁉︎

手術終わってから、まだ24時間も経ってないんだよ⁉︎

 

無理無理むりむり!!!

 

 

 

…でも、そんな心の声は飲み込んで、ナースさんに言われるまま、必死の思いで立ち上がります。

 

痛いし、

フラフラだし、

気持ち悪いし、

 

マジで必死。

 

横に付いていてくれるナースさんと、点滴をぶら下げた棒にすがりつきながら、初歩行は片道ほんの10m。

 

無事に、なんとかトイレまで歩けそうだと判断されたら、予定通り、尿管を抜くことになります。

 

「いや、もうちょい入れといてもらいたいんですけど…。」

 

と思ってもそうはいかず。

 

 

 

おかげ様で尿管から解放された私は、点滴で容赦なく水分補給される関係で、2時間に1回、必死な形相でトイレに通う羽目になったのでした。

 

めでたしめでたし、なのか?

 

 

 

注意注意注意

 

多分ありがちなのが、この翌日に歩いてる場面を見て、

『元気そうじゃん!』『余裕そうじゃん!』

と見舞いに来た家族が言ってしまうこと。

 

能天気にこれ言ってみなさい。

こっちはマジで必死ですから、ブチ切れますよ。