オマージュがいっぱい | どんな状況?

どんな状況?

「どんな状況?」
ここに書き記したものをあとからみたら、きっとその時自分がどんな状況だったのかわかるんじゃないかな…。
まあそんな意味もこめてこのタイトルに…。

先日、皆川亮二作品での『エースをねらえ!』オマージュについて書きましたが、その中で触れた『ARMS』で扱われているモノについていくつか(とは言ってもワタクシのせまい知識の範囲内なので主に石ノ森章太郎作品とか平井和正作品とかに偏ってしまいますが)。

まずは作品の概要から(以下、wiki引用)。

『ARMS』(アームズ)は、皆川亮二(原案協力:七月鏡一)による日本の漫画作品。第44回(平成10年度)小学館漫画賞受賞。
週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に1997年16号から2002年20号にかけて連載された。単行本は小学館:少年サンデーコミックススペシャルより全22巻、少年サンデーコミックスワイド版より全12巻。
「事故」や「事件」に巻き込まれて失った身体の一部に、ナノマシンの集合体を移植され、それにより世界規模の陰謀に巻き込まれて行く少年たちの物語である。物語のモチーフとして、『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』などのルイス・キャロル作品が用いられている。

物語は五部構成で、第一部 覚醒編<The Awakening>(1-3巻)、第二部 邂逅編<The Encounter>(4-7巻)、第三部 進化編<The Evolution>(8-10巻)、第四部 アリス編<ALICE>(11-19巻)、第五部 帰還編<RETURN>(19-22巻)となっています。また、各話タイトルは漢字二文字縛りとなっており、第二部から副題(というかルビ?)に横文字(英語とは限らないため)が入っています。余談ですが、これを真似して一時期当ブログの記事タイトルに漢字二文字縛りを課してみましたが、あまりに辛いので挫折しました(笑)。

 

<ARMSの少年・少女たち>

この物語の主役として登場するARMSの少年・少女たちは以下の四人ですが、『ゲッターロボ』のパイロットたちの名前のオマージュとなっています。

高槻涼(たかつき りょう
新宮隼人(しんぐう はやと
巴武士ともえ たけし)
久留間恵くるま けい

リョウハヤトムサシよはしれ~ 今だ今こそ合体だ~
てヤツですね。ARMSの方ではタケシですが、さすがに今時の名前でムサシはためらわれたのでしょう。四人いますがゲッター3パイロットは途中で代替わりしており、それも踏まえたうえでのネーミングが素晴らしい。ゲットマシンのパイロットたちの名前はこちら。

流 竜馬(ながれ りょうま)

神 隼人(じん はやと
巴 武蔵ともえ むさし)
車 弁慶くるま べんけい

 

<キース・シリーズ>

この四人たちと敵対関係にある敵役にキース・シリーズというのが登場します。
彼らはそれぞれの"カラーネーム"を持っており、キース・ブラック、シルバー、グリーン、バイオレットとなっています。この他にもレッド、ブルー等も登場します。カラーネームから戦隊モノという連想もありますが、敢えてここはハカイダー四人衆説を推します。ちなみにキース・バイオレットはシリーズ中唯一の女性タイプとなっており、連載当時は"すみれねえさん"と呼ばれていたらしいので(原案協力の七月氏談)ワタクシもそう呼んでいましたが、今なら間違いなくこう呼びます。"バイオレットちゃん"と(『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の郵便屋の社長がヴァイオレットのことをこう呼んでいる)。
 
<刑事>
第一部で登場し鐙沢村での事件に巻き込まれる(のちに共闘関係となる)刑事さんの名前が兜光一で、言わずと知れた『マジンガーZ』の兜甲児オマージュですね。
 
<クリムゾン・トライアッド>
鐙沢村で高槻たちの前に立ちはだかる刺客。全員サイボーグで長兄のガシュレーはハニカム構造のチタン装甲で身を固めた重量級サイボーグ。フェイスは関節のない軟体生物の如き動きで敵を翻弄したり、顔を任意に変化させて変装し敵を惑わすことが可能。そして紅一点であるビイは 亜音速での飛行を可能とする。 もうアレしかありません。それぞれ『サイボーグ009』の005、007、002の能力ですね(002は音速超えですがビイは技術的な飛躍が過ぎないよう、亜音速に留めているのだと思われます)。
 
<アルとジェフ>
第二部冒頭からオリジナルアームズ捕獲を目的として狙われ始めますが、最初に出てくる刺客がこの兄弟。元ネタがあるのかないのか微妙だったのですが、双子、サイボーグ、電撃、プラス、マイナス…とキーワードを並べてみるとワタクシにはこれしか思いつきませんでした。『サイボーグ009』暗殺者編の0010です。
これ以外でも暗殺者編のオマージュと思われるのがいくつか。第四部での重機動戦車とのサイボーグ(0011)とか敵組織本拠地の建物そのものがサイボーグであったカリヨン・タワー(0012)とか。
 
<X-ARMY>
エグリゴリ(敵組織の名称)の一部門で研究されていた、所謂超能力を有する実験体。リーダーであるクリフ(美形の青年)は強大な念動力を持ち、その妹・ユーゴーは世界最強のテレパシストで人の心を読めるだけではなく、他人の意識を中継したり、幻影を見破ったり、心を持たない者と意識を繋げて操ったり、あるいは精神を他人ごと誰かの精神に送り込むことすらできる。強大な念動力のイケメンと最強のテレパシスト少女、という組み合わせで思い浮かぶのはこれ。『幻魔大戦』の東丈とルナ王女のオマージュではないでしょうか。
 
<NEXT>
 
最新サイボーグ軍団「ネクスト」のリーダーにして、エグリゴリの本拠地カリヨンタワーの最高責任者であるヒューイ・グラハム。「ネクスト」とは機械の体に生前の記憶を移植したサイボーグ。みなさん、お判りでしょう。ロボコッ…ではなく『8マン(エイトマン)』ですね(笑)。
 
これら以外にもいろいろとある(例えば、「強化人間」の「強化」のルビが"ブーステッド"とか。これは『狼のレクイエム』に出てくる「強化人間(ブーステッドマン)」のオマージュと思われます。また、舞台となる架空の都市・藍空市は『87分署』シリーズのアイソラ市から来ているとか)とは思いますが、ワタクシの力ではこの程度です(悔)。
 
 
力が欲しいか!!

 

 

 

 

 

(to be continued)