電話相談の仕事と、日本語教師の仕事の共通点の一つは、【声対声】のコミュニケーションです。


電話相談対応時は特に情報が

【声からだけ】に限られているので、


「今どんな声色で話しているか、聞いているか。」

に意識を向けるようにしています。


意識を向けると、不思議と自分の声のトーンが変化するし、音域が広がっていくようなので、声って奥深い機能ですね。


人の好みなども、声から選んでいる割合が大きく、ペットは飼い主さんの声から安心感を得たりするというデータもありますねニコニコ





仕事を通して

「声に表情をつけるような話し方と聞き方」が、コミュニケーションを円滑にする要素だと感じています。


外国人にとっては、単調なリズムの日本語を聞くより、リズム感のある(声に表情のある)日本語を聞く方が、

「何を言おうとしてるの?」

「どんな話?」

と関心を持ちやすくなるはず。


電話相談の際(こちらは日本人対象です)には、こんな話をしちゃっても大丈夫かな?という思いを抱えて相談してくる人がほとんどなので、相手のペースに合わせながら、トーンも最初は相手に応じながら、滑舌は明瞭に話すようにしています。


私は深い意識のどこかで、

「声を使った仕事をしたい」

と思っていた時期が長かったです。


日本語教師になってから、声帯を使う事が増えて嬉しかった反面、日本語に興味をあまり持たない留学生が、聞いてくれない中で授業をするというクラスがあり、ストレスも。


相手が聞く態勢に入っていないな・・(話に興味ないのね・・)と感じると、自分の声帯はちょっと閉じかかるような感覚になり、そこを立場上、大きな声を出してクラスを元気づけようとするような日々も。



ところが、電話相談の方では、相手方は「話したい」または「聞いてほしい」為にかけてくるので、こちらの声(応答)を本当によく聞いてくれています。


不思議なもので、相手がよく聞いてくれるんだ~と分かると、自分の声帯が、丈夫になっていく感覚があります。


↑百合は、ラッパ~伝達のシンボルとも言われています。

最近は、不安定な時代のためか電話相談のニーズが増えてきているようで、私の職場では一回あたりの相談時間は20分以内を原則にしています。

相談時間を先に告げると、相手方は
「あれも、これも・・」と時間の限り話が止まらない方もいます。

その人にとっては、話すことによって、喉のチャクラを解放させ、発散できている部分もあるようですし、声帯にはよい刺激のようです。

何回か、ほかの相談員に

「続けて電話受けて疲れない?ゆっくり休んでね。」

と気遣ってもらった事がありますが、私はマンツーマンで話したり聞いたりする分には、あまり疲れを感じません。

むしろ喉~声帯の健康維持にもなっていると感じます。

声を使っての作業や関わりは、活字だけより健康的で、開放させて、強くしていく事が出来る表現器官って、【喉】なんだなと。

言いたい事が言えなかった・・という経験は誰でも多少はあると思いますが、それをどこかで声に出せたら、声は癒され、またそこから別の表現が生まれてくる・・

そんな風にも感じています。

そして、そんな声を相談として聞きながら、応じながら、癒されている自分もいます。


↑八重咲きの百合です。青山フラワーマーケット店前で、今日見つけました✨

皆様よい週末をお迎えくださいますように。