RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~ -16ページ目

RINの奇妙な恋愛 ~The strange tale of romance ~

こンな髪形してますが、アラフォーのおっさんです。
このブログでは、過去に体験した奇妙な恋愛話を綴ってます。
一部不快な表現も含まれておりますので、予めご了承ください。

『ほらネ。アタシのアイディア、バッチリだったでショ。うふ♡』


――あかン。このヒトには何も逆らえない・・・



帰宅

昨日の深夜、私はカラダ中に縄痕を付けられ、ヘナタトゥーで刻印を付けられた後、眞知子サマから解放された。
シャワーはプレイのあとに部屋で浴びて帰ったので、帰宅してそのまま布団に潜り込んだ。
今朝は少し早めに家を出て出社し、そして今夜は11時30分ごろに帰宅した。
この時間だと、家族は全員すでに寝入っているからだ。

食事は外で済ませてきたので、帰宅してすぐに「こっそり」と風呂に入った。

タトゥーを消そうと思い、かなり強めに擦ったが、昨日よりも黒くさらに濃くなったそれは、一向に落ちる気配が無かった。
縄痕は少しはマシになったが、乳○の周りの黒い痣は昨日よりむしろ酷くなっている。

その時、家の電話に着信があった。

――こンな遅くに誰からだろう

家の者が目覚めやしないかと焦ったが、着信音が4回目くらいで止まった。
どうやら誰も起きていないようで、電話の主も諦めたかに思えた。

それから、消し落とすコトを諦めた私は、バスルームの中であらかじめカラダを拭き、そしてこっそりと脱衣所に出た。
ところが、私が脱衣所で髪を乾かしていると、いきなり扉が開いた。

――あっ!

油断していた私は全裸のままだった。
カラダを隠そうにも隠す場所が多すぎて、思わずその場にしゃがみ込ンだ。

――全身の刻印はこのタメだったのか・・・

扉を開けたのは妻で、何事か私を詰るコトを強い口調で、しかし、小さな声で言っている。
私はしゃがみ込ンだまま、眼を閉じて妻が去るのをじっと待ち続けた
それは、ホンの少しの時間だったと思うが、私にはとても長く感じられた。
しばらくして、私の無反応な態度に諦めたのか、妻は荒々しく扉を閉めて立ち去った。

――見られた。もう何も言い訳できない・・・

縄


服を着た私は自分の寝室に入り、とりあえずスーツを2着とYシャツを数枚、そのほか身の回りの物をスーツケースに詰め込ンだ。

そして、こっそり自宅を出ようとすると、後ろから妻の声が聞こえた。
慌てて私がドアを閉めると、妻がドア越しに強く、しかし静かに叫ンでいる。

用件は、「電話の件が事実だったのなら、もう帰ってくるな。しかし、生活費は自分でなンとかするように。離婚するならそれ相応のモノは頂くが、もう顔も見たくない。」という内容だった。

今はどの会社もそうであるように、私の会社も社員の給与を銀行振り込みにしている。
そして、その口座の通帳とカードは妻が管理しているため、私は身一つで放り出された格好だった。

――ま、当然やわな。自業自得、かぁ・・・

細々とやっていた副業のヘソクリでとりあえず当座のカネはなンとかなりそうなので、今はとにかくこの場を離れるコトにした。

それから私は、秘密の部屋に向かって歩き出した。
終電車も終わっているが、歩いても3駅程度。
これからのコトを考えながらトボトボ歩いた。

夜道

――あれ?電気がついてる。

眞知子サマがこの部屋に来るのは水曜と土・日のみで、あとはホンのタマに金曜日のお店の帰りに来る程度だった。
今まで月曜日に来たことは無かったハズ。
不審に思いながらドアロックを開けて部屋の中に入ると、そこにはやはり眞知子サマがいた。
灰皿にある煙草の吸殻の本数を見ると、だいぶ前から来ていたみたいだが、満面の笑みで私を迎えた。

『どうだった? 作戦大成功でしょ! でしょ、でしょ♡』

――まさか? 風呂に入った時の電話って・・・・

私の脳の回路はもう何かを考えるのを止めたようで、そしてカラダ中のチカラが抜けたのか、リビングに入った途端に荷物を離してその場にヘナヘナとへたり込ンだ。
考えるのを止めたはずなのに涙が勝手に溢れてきて、両頬をつたって流れている。

『リン、どうしたの? どこか痛むの?』

俯いて首を振る私に、眞知子サマは優しく囁きながら近づいてきた。
そして、私を背中からキツく抱きしめながら、優しく甘い声で囁く。

『大丈夫。これでリンはアタシだけのモノ。もう、誰にも渡さないカラ♡』

――逆らったところで、このヒトには敵わない。このヒトには何か恐ろしいチカラがある、はずだ。へンに逆らったらタクヤの二の舞や。

そう観念した私は下手にモノを考えるのを止め、眞知子サマが私に飽きるまでの間、眞知子サマの愛玩動物になる覚悟を決めた。

期限はいつまでか分からないが、たぶンそう長くない自信はあった。
なぜなら、私はカネも地位も無い、そしてジャニーズ系でもイケメンでもないからだ。

開き直った私は少し微笑ンだようで、それを見た眞知子サマは自分に都合の良い方に勘違いしたのか、私を前から抱きしめて濃厚なキスをした。

『これからは、ずっと一緒にいられるネ! アタシ、今、とっても嬉しいわ♡』

私の両頬を挟ンで、じっと私の眼を覗き込む眞知子サマの両眼は、とても嬉しそうにキラキラしている。

――どうせ半年も持たンやろ・・・

自分で自分を値踏みした私は、それでもちょっと余計に見積もって、半年と値を付けた。
しかし眞知子サマは、私の見積もりとは違うコトを言い出した。

『勤め先はしばらく今のままで良いわヨ。そうネ、今年いっぱいってトコかしら。だ~いじょうぶ、アタシとリンはずっと一緒だから。安心してネ♡』



つづく
『知ってる?コレって、ヘナタトゥーって言うの♡ うふ』

――いつもながら思うケド、いったいドコでそンなモノを探してくるンだろう・・・

ヘナタトゥー

この部屋を使うようになってからは、眞知子サマは私の知らない様々なモノを通販やどこかのショップで買い漁り、そして嬉しそうに部屋に飾っている。
部屋の間取りは2LDKで、玄関を入ったところがLDK、そして右と左にそれぞれ6畳の部屋が振り分けられていた。
それから、この部屋の位置は5階建ての最上階、さらに一番奥の部屋になるので、左側の6畳は大声を出しても隣には誰もいない。
眞知子サマは私を長時間責め続けるので、いつも大声になってしまう。
だから、必然的に左側が寝室兼プレイルームになった。

壁にはハンガー掛けが取り付けてあるが、それにはハンガーは掛かっておらず、代わりに様々なものが掛けられていた。
ボールギャグ、手枷、足枷、強制M字開脚用のハーネス、ペ○スバンド、ア○ルフック、といった厳めしいモノ、変わったものではチェーンで出来たワンピースや、革製のスパイダーハーネスなどがあるが、押入れにもたくさン入っているようで、、まだ私が知らないモノもありそうだ。


私はさっきまで眞知子サマに責められ、そして途方に暮れていたが、呆然としている私を置いて1人でどこかへ出かけたようだ。
そして今、帰ってくるなりこの聞いたコトのないモノを取り出した。

『ヘナタトゥーってね、普通のタトゥーと違って消えるのヨ。だから心配しないでネ♡』

眞知子サマは円錐状のモノを取り出してその先端をカットし、そこから絞り出した緑色をしたペースト状のモノで私の股○に漢字で「眞知子」と書きだした。
眞知子サマは書道3段だそうで、素晴らしい筆跡だった。
そして、その次は私の胸にアルファベットで「MACHIKO」と書いたが、MとOの文字がちょうど○輪にうまくかかるようにデザインされていた。

――へぇ、うまいモンやなぁ・・・・

私は、良く考えたら(考えなくても)とっても酷いコトをされているンだが、悲しいMの習性なのか、屈辱よりも震えるような感動と、痺れるような快感を感じている。

『ほぉら、出来た! どう?上手でショ!』
「ええ、とってもステキです♡」
『このまま6時間は剥がせないから、リンはそのまま寝てなさい』

さっきまで激しいプレイをした後なので、その夜の眞知子サマは優しい笑顔で朝まで私に添い寝をしてくれた。

そして次の朝、眞知子サマは私のカラダに貼り付いたペースト状のモノを剥がし、そこにオイル状のモノを塗り込ンだ。

『うン、これでOKよ!うまく仕上がったわ♡』
「ところで、これは何のマジナイですか?」
『え? リン、あなた何も知らずに書かれてたの? バカねぇ。うふふ』

――????

『だ~いじょうぶ。今日はちゃぁンと帰してあげるから。でも、深夜までは帰さないから、ね♡』

それから眞知子サマと私は遅い朝食を摂った。

縄

そして私は、眞知子サマの家族のための買い物時間を除いて、深夜まで眞知子サマから愛のある責めをたっぷりと受けた。
本来は、眞知子サマは痛い責めをしないのだが、今日はなぜか私をロープで縛り、いつもより長い時間をかけて○首を吸引した。

『リン! 昨日はよくもアタシに逆らったわネ! ほぉら、今夜はたっぷりと泣かせて、あ・げ・る♡ うふ。うふふ。』
「ああっ!赦して下さい!お願いしますぅ!」
『もうじきヨ! もうじきリンは、ホントにアタシだけのモノになるのヨ!』

――え?ホントにって、どういうコト?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして・・・・・。
深夜にすべての拘束を解かれた私のカラダは、手首や足首、さらに首筋や胸、そして背中や太ももにまでロープの跡が、赤くそして濃くついていた。
○輪に至っては、吸引ポンプを外すのに手こずるくらいで、“キュポン!”と外れたところは、○輪の周りに直径5センチのサークル状に鬱血した赤黒い痣が出来てしまった。
さらに、胸には大きくアルファベットで、股○には大きく漢字で、どちらにも眞知子サマの名前が刻まれている。

ヘナタトゥーは時間が経つと濃くなるらしく、朝に見たときよりも黒々となっており、当然ボディシャンプーで洗っても落ちない。

『そうそう、ヘナタトゥーって、2週間以上は消えないから。それから、明日になったらもっと濃くなるからネ♡ あ、言わなかったっけ? うふふ♡』

――ええっ?聞いてませンよぉ!

これでは、誰がどう見ても言い訳のしようが無い「ドM」のカラダになっている。

『じゃあ、今夜はこれで帰りなさい。そして家族にちゃンとお別れを言うのヨ♡ うふふ』




つづく
『あれ?ダメじゃない、服なンか着てちゃあ! それになンだか難しい顔して。いったいどうしたの? 電気もついてないし、リンらしくないわヨ!』

――アカン。ちゃンと言わなきゃ。今日は流されたらアカン・・・

ふたり

この部屋の賃貸契約をし、週に3回来るようになって約1カ月が経った。

じつは一昨日の木曜日、我が家の固定電話に匿名の電話が入った。
私は例によって深夜の帰宅なので、妻がその電話を受けた。
電話の用件は、「お宅のご主人は浮気をしている。そして相手は同級生だ」といった内容で、電話の主は自分の名前も浮気相手の名前も言わずに切った。
そして昨夜、といっても今朝未明だが、妻は私の帰宅まで起きて待っていて、私が帰るなり電話の件を問いただした。

――とうとう来たか・・・・

私は泥酔を装って(実際にだいぶ酔っていたが)自分の部屋に入り、追い縋る妻には“眼が覚めたら詳細を話す”と言って振り払い、布団を被った。

――どうする?

正月に別れ話が出た後に眞知子サマから深夜に呼び出された時は、あれだけ自分の中で振り切って決心したつもりだったのに、眞知子サマのナミダを見た途端、私の決心も何もかもあっけなく崩れてしまった。
しかし、前回は“ただ何となく感づいた”程度だったが、今回は状況がかなり違う。

――しかし・・・

妻とはもう1年以上もマトモな会話をしていない。
自宅で食事をするのも週に1回あるかどうか、かなり前から夫婦と言うよりは単なる同居人になっている。
娘が生まれてから“妻”から“私の娘の母”に変わり、そして夜のコトも一切拒否されて何年にもなる。
私はカネ、つまり生活費を自宅に運ぶダケの存在のようだ。
だから、最近では私が居ようが居まいが、特に気になるコトも無いようだった。

――眞知子サマは私を必要としている。

眞知子サマは自身の時間が許す限り、いつも私を求め、そして必要としている。
オトコの幸せとは、相手から必要とされるコトじゃないのか、と思ったりする。

――子供は?どうする?

結論は、実はもっと前から出ていた。
私は両親が共働きで、幼少時から独りぼっちで遊ぶ日々を送っていた。
家族旅行も殆ンどせず、自宅でTVを見るか、ゲームをする休日ばかりだった。
今もし離婚すれば、きっと私よりも酷いコトになる、そう思った。

それから、昼前に目覚めた私は、妻が買い物に出るのを見計らって逃げるように家を出た。

――今日は秘密の部屋に行く日、でも、今日で終わりにする、きっと・・・

そう心に誓ってこの部屋に入り、そして眞知子サマの到着を待っていた。


土下座

『ふうン。電話、ねぇ。』

私はこれまでの経緯を正直に話した。

『じゃあ、どっち? どっちを選ぶのヨ』

――言え!言うンや!今度こそ別れるって。

しかし、眞知子サマに見つめられた私は体が動かず、口を開くことすら出来ない。

『あ、リン。ひょっとして、アタシから逃げられると思ってるの?! バカねぇ。うふふ♡』

――え?なンで?

無言で見上げる私に、眞知子サマは悪戯っぽい笑顔で、そして楽しそうに話しだした。

『だ・か・ら。リンには選択権も拒否権も無いの、忘れたの?』

――ど、どういうコト???

『あ、まぁだ判ってないだぁ!』

眞知子サマの表情がだンだン険しくなってきました。

『リ・ン。リンのお父さンって、株式会社◯◯◯にお勤めよネ。◯◯部の元課長サンで、今は常勤嘱託だったっけ?』

――???

『お母さンは、あ、今は専業主婦だったわネ。娘サンは・・・』

――まさか?

私は年末にタクヤから聞いたコトを思い出した。

「待ってください!それじゃタクヤの・・・」
『ナニ?』

――しまった・・・

『タクヤがナニ?』
「い、いや、なンでもありませン」
『あのボケ、また いらンコト喋りやがったか!まだ足らンみたいやナ・・・』

眞知子サマは私から視線を逸らし、親指のツメを噛みながら物凄い形相で、しかし小さな声で呟いた。

ところが、しばらくすると急に満面の笑みになり、そして甘えたような口調に変わった。

『だ~いじょうぶ!リンにはそンなコトしないカラ』

――???

『ほら、コレ見て♡』

眞知子サマは自分の携帯を私に見せた。

――あっ!

携帯の画面には、私の写メが表示されていた。
そこには、ウィッグを着けておすわりをしている姿が・・・

『ほら、これも。ほら、ほら、ほら!』

次々と変わる写メはすべて私の痴態だった。

――いったい、いつの間に・・・

『どお? これでもアタシから逃げられると思ってるの♡』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それから数時間後、私は手足を縛られて眞知子サマに責められていた。
胸と○○○には油性マジックで、「眞知子」と大きく書かれている。
どうやら完全に眞知子サマの所有物になったようだ。

『あぁっ!いいわぁ!やっぱりリンがイイのぉ!』

紅潮した頬と額には、大粒の汗が滴っていて、右手には携帯が握られている。

『ほぉら、カラダ中に落書きされて、アタシにこンなコトされて喜ンでる姿も撮ってあげるぅ♡』

私は断続的に鳴るシャッター音のもとで、堪え難い屈辱と、そしてそれを上回る痺れるような快感に身を任せてた。

――これからどうなるンだろう・・・

何度目かの絶頂のあと、ベッドで不安そうに膝を抱えている私を見て、眞知子サマは後ろから優しく抱きしめて囁いた。

『だ~いじょうぶ。リンが家を出られるアイディアがあるから♡ うふ。うふふ♡』



つづく