われめルール考察 | takuteiオフィシャルブログ「takuteiのほぼ麻雀」Powered by Ameba

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麻雀ロンのことや各種麻雀放送のことなど。

最近、立て続けに割れ目ルールで打ちまして。このルール、自分はわりと得意としていたのですが、ここ2戦の成績が今ひとつだったこともあり、改めて押し引きなどについて考察してみることにしました。

基本ルール:25000点持ち 赤3~4枚入り オープンリーチあり
オプションルール:ドラ最低2枚から(サイコロがゾロ・ピンゾロ・16などでさらに増える) 赤にプレミア 飛ばした場合、飛ばし料1万点を得点に加算できる

まず、基本的な考えかたとして、
①割れ目ルールは「飛ばし麻雀」である
ということです。東風戦・半荘戦のどちらでも、飛び終了が圧倒的に多い。つまり、「いかにして相手を飛ばすか、いかにして自分が飛ばないか」が押し引きにおいて重要な要素となります。点数が少なくても、割れ目の場合は一発逆転を含め順位アップの機会は豊富ですから、とにかく生き残ることが大事です。

そこで、①-a 持ち点24,000点割れ 16,000点割れ を意識することが必要です。通常の麻雀ですと親満や満貫放銃に耐えられないラインが、割れ目の存在で倍になるわけですね。したがって、「相手を飛ばせそうな時はとことん貪欲に、自分が飛びそうな時はとことん細心に」というスタンスがベストでしょう。時にこの二つが両立するときがありますが、その場合はリスクは高いですがリターンも大きいので攻撃を選べばよいと思います。また、リーチ棒を出すことで24,000点 16,000点を割る場合はそれなりの覚悟(割れ目関係にある打ち手に放銃し、即終了)をしてリーチをかけるようにしましょう。

次に、②立場の強弱、主導権の奪い合いが明確になりやすい、ということを把握しましょう。

まず、最強の立場は「親の割れ目(通称:親割れ)」です。この立場が強いことを知っていても、いかに強いかを知っている人は意外と少ないかも?

まず、親の割れ目の場合、「親への放銃」が絶対にありません。相手の満貫に放銃しても失点は16,000点です。逆に満貫の収入は常に24,000点ですから勝負の価値が高いことがお分かりいただけるでしょう。

さらに、「親割れでツモられた場合、放銃するときとさほど支払いが変わらない」ということも一つの特徴。たとえば、子がメンタンドラ1の手だったとします。これに放銃すれば5,200×2=10,400。一方、ツモられれば4,000×2=8,000ということになり、放銃とツモられの点差は2,400点しかありません。このように親割れの場合は、攻撃に関するメリットが大きく、放銃に関するデメリットが小さいため、「親割れはとにかく攻める」というスタンスが相応しいのではないかと考えます。

たとえば、子の先行リーチを受けてこのテンパイになったとします。
二萬三萬四萬四萬五萬四筒五筒六筒六索六索六索七索八索

ここでリーチ者の持ち点が24,000を割っているならば、オープンリーチも有効です。メンタンピンオープンで親満。リーチ者から直撃すれば即終了。子に待ちをバラすデメリットはありますが、先行リーチ者にバラしても全く問題はありません。まさに「開き得」の状況です。他の子2人からのロンは0%になりますが、そもそも親割れリーチに立ち向かうこと自体が非常に稀ですから数%→0%になるだけです。しかも、即飛びの状況になっているからといって、先行リーチ者に差し込むようなこともまずない(ただし、攻めた結果子にロンされることはあるが)といって良いぐらい。
※ちなみに、これはリーチ者の子が割れていて、親で入ったテンパイの時も同じことが言えます。

ただ、そんな「鬼に金棒状態」の親割れですから、リーチが強すぎてしまうのが玉に瑕。つまり、子にしたら放銃=瞬殺の可能性のある割れ目の親リーなんてだれも向かいたくないですよね。それこそ手に赤が一杯あるとか役満のテンパイでもない限り早々に白旗を揚げてしまうでしょう。ところが、麻雀というのは不思議なゲームで、3人がキッチリ降りてしまうと意外とアガれないもんなんですよね。折角のダイナマイトリーチも出ず引かずで結局ノーテン罰符の収入のみということが少なくないのです。

したがって、親割れでタンピンドラ2のリャンメン待ちなどの「本手」が入った場合、ヤミテンするほうが良いのかもしれません。出れば24,000点。出処によっては即終了ですからね。3メン待ちでもどうか。もちろん、ヤミテンにしていることで相手に手を進められるリスクはあります。

ただ、このあたり自分としてもリーチかヤミかの結論はまだ出ていません。逆に、いわゆる「足止め」のリーチは非常に効果が高いです。先手を取れ、役なし愚形テンパイならさっさとリーチをかけて子をフリーズさせるほうが得かと思います。

また、親割れの場合、食い仕掛けがかなり効果が高いです。リーチと違い、仕掛けには子の対親割れの警戒心も薄れがちになりやすい。なぜなんでしょうね? 本当は一手進んでいて、しかもテンパイ宣言してくれないので気持ち悪いところなんですが…。やはり一発裏ドラが絡まないだけでも相当ガードを下げてくれるのでしょう。理想は次のようなテンパイです。

五筒赤五筒赤三索四索五索六索七索 チー二筒横三筒四筒ポン中中中横ドラ四索

ドラの影も見せない3メン待ち。しかもどこから出ても24,000点ですよ。親割れリーチもなく安心し切っていた子をバッサリですよね~。つまり、親割れの時は、メンゼン、特にリーチにこだわらないほうが良いでしょう。

では、親割れの次に強い立場はどれか? 私の感覚だと
子の割れ目≧親
ぐらいですかね。むしろこのあたりは主導権を取ったほうが強い、というぐらいでしょう。

最も立場が弱いのが、何にもない子です。この場合、主導権を握って先行リーチをかけられるとしても慎重になった方が良いかもしれません。たとえばこんな形のリーチは考え物。
三索五索赤四萬五萬六萬六萬七萬八萬七筒八筒九筒中中

もちろん、巡目、割れ目の状況(メンゼンか仕掛けか)、一発裏ドラ赤にどれほどプレミアがあるかなど条件は色々あります。ただ、割れてない子のリーチはとにかくナメられやすい。割れ関係の無いもの同士は放銃リスクを恐れずに突っ込んでくるので、それなりの待ちでいることが痛恨の一撃を食らわないコツだと思います。割れ目の場合、「いかにして強い立場で攻撃し、いかにして弱い立場でのリスクを避ける」が肝心。その立ち位置を把握して攻守の判断を下すことが割れ目ルールで大負けしないコツではないでしょうか。

(とりあえずここまで。他に思いついたことがあれば追記します)