今週の日曜日、名古屋「琥珀」にて第九回国際公式麻雀ルールの大会が行われました。今回は大会初となる中国3チームが参加しました。
また、選手以外にも中国の麻雀用具メーカーの方も同行されています。その方によると、「昨年は全自動麻雀卓30万台を生産、今年は50万台生産(うち8万台は自動配牌式)を目標に、中国一のメーカーになろうとしているそうです。何せ麻雀は中国で日本以上に巨大なマーケットですから、あっという間に成長する可能性も十分ありうる話でしょう。逆に麻雀の環境がそこまで整う頃には、他の舞台(ゲーム・トーナメント)にもいい影響が出るでしょう。
なお、個人優勝は仙台の小野寺さんでした。おめでとうございます!
火曜日には中国選手団は麻雀博物館を訪れ館内を見学。午後からは、地元の麻雀サークル「雀の会」と麻雀大会が催されました。これらの写真については梶本のfacebookページをご覧下さい。
さて、今回訪れた選手団には「世界麻雀機構(WMO)」の役員や事務局の人が数名おられました。その方から次のような相談をされました。
「国際公式ルールについて、意見や提案があれば遠慮なく言って欲しい」ということです。
この要望の背景には、中国国内あるいは国外でこの組織や大会を充実させたいということがあるのだと思います。そのとっかかりとして「ルールの改正」に目をつけたのだと思います。WMOは世界で唯一、世界という文字を使った麻雀組織で世界大会を開催する際に使用するルールを制定しています。が、このルールで打つ人口が世界一多いわけではありません。もっと魅力的な麻雀ルールにするためにどうすればよいか、を教えて欲しいということですね。
とりあえず、これについて僕は次のような提案があります。
・ツモ時の点数が、ロンの時と比して高すぎる。ツモによるボーナスは認めてよいが、もう少しロンとの差がでないような得点システムを構築するほうがよい。
・一荘戦ではなく半荘8局戦にし、対戦回数を増やすべきでは?
・形式に対する規則が細かすぎる(例:アガリ牌を手牌に持ってこなかったらチョンボor減点など)
ま、国際ルール自体をご存知ない方も多いので何が何やらという方もいらっしゃるので、この辺りにしておきましょう。しかも、僕自身、これらについてさほど問題視していないこともあるので…。僕がWMOに提案したいのはルール改正より、この国際公式ルールを打つ環境作りの方が大きいんですよね。
話は横にそれますが、麻雀は「麻雀のルールは対戦する4人が決める」「伝播の過程でどんどんローカルルールができる」ということを宿命的に背負っています。この宿命があるため、よく言われる「ルールの統一」はというのは(個人的には)夢物語だと思います。
したがって、特定のルールをメジャーにするには、ローカルルールを「統一」という方向で矯正するのではなく、組織として薦めたい麻雀ルールの良いところを知ってもらう、体験してもらうという方法が効果的です。それにはネット麻雀が一番効果的であるのは間違いないところでしょう。
ですから、僕が相手に提案するなら
・国際公式麻雀ルールを気軽に楽しめるネット麻雀の製作・普及
・それを使った世界大会の開催
これを0から作り上げるのは大変ですが、実はこれ、既にヨーロッパ麻雀機構(EMA)がやっているんですよね。そのゲーム自体の完成度は今ひとつ(という噂、僕自身が打ったことがないので…)ですが、年間20試合程度は組まれているようなので、とりあえず大丈夫なのでしょう。
例えば、このゲームをWMOが公認するという手がありますね。その上で「中国語や日本語バージョンの開発」と「ゲームのクオリティを上げる」ことでファン拡大を期待できるかもしれません。
なんだか書いている内に、この記事をそっくりコピペして送ろうかな、ぐらいになってしまいました。実際には、もう少し練ってみて提案してみようと思います。