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シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00771
製作:1998年/アメリカ/150分
監督:マイケル・ベイ
主演:ブルース・ウィリス/ベン・アフレック


テキサス州に匹敵するアステロイド(小惑星)が地球に接近していることが判明。このままいくと地球に衝突し、地球は壊滅的な被害を受ける。これを回避するためにアステロイドに穴をあけ、その中で核爆弾を爆発させることをNASAは考えつく。穴あけのため、石油採掘のプロ8人が選ばれ、即席の訓練を受けて宇宙に旅立つが・・・。


次々と襲い掛かる苦難に立ち向かいながら、地球のために全力で使命を果たそうとする男たちの姿は感動もの。襲いかかる苦難はどれも危機的、絶望的なれど、危機一髪、奇跡的に回避して希望をつないでいく。そして、すべてをやり遂げながら、娘との約束を果たせないラストでの、B・ウィリス演じるハリーと娘の恋人であり部下であるA.J.との別れのシーンは涙を誘う。ヒットしたが故に評価の分かれる作品でもあるが、肩肘張って観なければ十分楽しめる娯楽大作である。冒頭、都市に小惑星のかけらが降り注ぐシーンに一瞬だが松田聖子が出演しているのは思わず苦笑した。

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01841
製作:2009年/アメリカ/101分
監督:ブラッド・シルバーリング
出演:ウィル・フェレル/アンナ・フリエル


タイムワープの研究をしているマーシャル博士は、彼の説を信じるホリーの励ましもあって、時空間の歪みを行き来できる装置を完成させる。早速実験を行うため、マーシャルとホリー、そして土産物屋のウィルの3人は装置を使うと、彼らは不思議な世界に迷い込んでしまう。そこはあらゆる世界や時代が混在する世界で、恐竜やトカゲ人間のいる世界だった・・・。


これはどれもこれも中途半端な映画。子供向けかと思いきや、子供にはどうも退屈な映画のよう。(恐竜やトカゲ人間が出てくるシーンはいいかもしれないが・・・)といって、大人にも退屈だったし、ともかくあまり笑えないコメディ。CGの恐竜は「ジュラシック・パーク」を思わせる映像だったが、トカゲ人間は1900年代中頃の異星人または地底人を思わせる風体で、逆に笑ってしまった。特に科学的な説明もなく、変な異次元の世界に迷い込む話で、ただそれだけといったテーマ性もなく、ドラマも笑いもない(笑いはあるかもしれないが、アメリカンギャグのため笑えず)、期待外れの映画。


★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01688
製作:2007年/アメリカ/96分
監督:メナン・ヤポ
出演:サンドラ・ブロック/ジュリアン・マクマホン


親子4人で幸せに暮らすリンダのもとにある日、夫のジムが自動車事故で死亡したとの連絡が入る。失意のうちに一夜を過ごすリンダだったが、翌朝目を覚ますと、死んだはずのジムが何事もなかったかのように目の前にいて唖然とする。しかし、その翌日には、ジムの葬儀のため大勢の人が集まっていた。さらに不可解なことが次々と起こりだし、何かがおかしいと感じたリンダは不可解な出来事を順番に並べ替えてみると曜日がバラバラにシャッフルされてやってきていることに気付く・・・・。


時間軸が前後する映画は色々あるが、夫の事故死した日を中心に前後の日々(1週間)がシャッフルされてやってくるというのは新たな発想で面白かった。さらに断片的な謎が次々と現れ、それがシャッフルされた曜日が進んでいくことで徐々に解明されていくストーリー展開でどんどん惹きつけられていく。最初は謎だらけで分かりにくい部分もあるが、それだけに少しずつ解明されていく様はとても心地よい。これ以上言うとネタばれになるので書けないが、ラストは賛否両論あるかもしれないが、個人的にはうまく持っていった納得のシナリオでこの手の映画では久々に魅入ってしまった。


★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01859
製作:2009年/日本/130分
監督:岩本仁志
出演:玉木宏/山田孝之/石田ゆり子/石橋凌


16年前、ある島で島民全員が虐殺される事件が発生。その事実は政府の手によって闇に葬られるが、実は惨劇を逃れた2人の少年がいた。その一人、エリート銀行員となった結城は16年前の事件関係者に制裁を下す美しき殺人鬼となっていた。そしてもう一人の賀来は神父となるものの、結城の犯罪を黙認し苦悩することに・・・・。


手塚治虫生誕周年を記念して製作された作品。まず何よりも玉木宏演じる殺人鬼・結城の好演が光る。原作は読んでいないので良く分からないが、論評では原作との違いを酷評されているようだが、玉木宏の冷静で冷徹な殺人鬼はピカレスク映画としては及第点だと思う。またその結城を追う刑事を演じていた石橋凌も、歳を取って太めの体型でありながらのアクションシーンはなかなか見事だった。もう一人の主役・山田孝之の存在がやや中途半端な感じでイマイチいつもの存在感が感じられなかったのは残念。ストーリーはいわゆる復讐ものだが、復讐者が主役のこの手の映画であのラストは満足できるものなのか?ラストも山田孝之同様、中途半端感は否めなかった。

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01855
製作:2007年/アメリカ、ドイツ、イタリアほか/124分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
出演:ティム・ロス/アレクサンドラ・マリア・ララ


第二次世界大戦前夜のルーマニア。年老いた言語学者ドミニクは、若き頃愛した女性ラウラのことを忘れられずにいた。そんなある復活祭の夜、自殺を考えていたドミニクは、突然落雷を受けながらも奇跡的に一命をとりとめ、病院に搬送される。そこで目覚めた彼は、何故か肉体も頭脳も若返っていくのだった・・・。


フランシス・F・コッポラの新作ということで期待して観たが、ハッキリ言って分かりにくく、面白いとも言いがたい作品だった。舞台がナチス・ドイツに占領される前のルーマニアという馴染みの薄い土地であり、色々な要素があまり整理されないまま進行していくのでついていけないという感じ。それでも前半は、落雷のショックで70歳の老人がだんだん若返っていくという、ブラッド・ピッドの「ベンジャミン・バトン」のような展開に興味をそそられるが、中盤以降は理解に苦しむ展開に置いていかれてしまった。一度観ただけでは容易に理解できない映画。

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:00698
製作:1997年/アメリカ/89分
監督:メル・スミス
出演:ローワン・アトキンソン/ピーター・マクニコル


イギリス国立美術館の幹部たちは最悪の監視員ビーンを、アメリカ絵画の傑作「画家の母親」の披露スピーチを依頼してきたカリフォルニアの美術館に、その道の権威と誤魔化して派遣する。しかしあろうことか、「画家の母親」を破損してしまい、細工して展示するが・・・。


やはり「Mr.ビーン」はTVの短編ドラマでその魅力を十二分に発揮するのだと再認識させられる映画。決して面白くないわけではないが、長編映画にしたことでテンポのよさとコンパクトに上手く詰め込まれた充実感のあるエピソードが、却って間延びした感がある。また少々理解しにくい英国ギャグだが、TVの場合は観客の笑い声が入っているため釣られて笑えたが、映画ではそれが無く、ちょっと寂しい感じがした。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01849
製作:2007年/日本/111分
監督:神山征二郎
出演:三國連太郎/緒方直人/林隆三/佐々木愛


かつて第七高等学校の野球部のエースとして活躍し、その後軍医として出兵、終戦後は開業医となり、今は悠々自適の老後生活を送っている上田勝弥。その勝弥のもとに「五高七高対抗戦百周年記念試合」の案内状が届く。これは野球部の仲間たちが勝弥の故郷・熊本県人吉市の球場で開催を決めた試合だったが、なぜか勝弥はこの案内を頑なに拒むのだった・・・・。


時代、野球、七高、人吉、などの映画に関連するキーワードに関係ない人にとってはある意味つまらない映画かもしれない。戦争を知らない世代が大半を占める世の中になり、出演者の多くがその当時の若者だったという設定のいわゆる老人ばかりで、老人向けの回顧映画のようにも思える。内容も九州に限定されたローカルな話でなかなか他地域の人には共感しにくい点もあったが、さすが三國連太郎の重厚な演技にはどこか映画を引き締める貫禄を感じる作品。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01515
製作:2007年/日本/112分
監督:小林義則
出演:篠原涼子/江口洋介/椎名桔平/寺島進


警察の不正を暴く極秘文書を追っていた雪平の娘・美央が、何者かによって爆弾を仕掛けられた車に乗って重傷を負い、入院する。そんな頃、警察庁長官の入院する警察病院がテロリストに占拠され、長官を人質に警察の裏金80億円を要求してくる。長官以外の人質は全員解放されるが、その中にその病院に入院していた美央の姿はなかった・・・。


人気TVドラマの映画化。バツイチで子持ち、大酒飲みだが検挙率No.1の女刑事・雪平の活躍を描く。TVドラマは見たことがなかったが、ドラマとは独立した作りとなっているのか、ドラマでの配役等知らなくても分かりやすく、全然困らなかった。(ドラマを見ていればもっと楽しめたのかもしれないが・・・)ストーリーは、ドラマの延長線のような設定かと思いきや、さすがに映画版ということでスケール的には大きい設定(テロリストによる東京都民人質事件)にはなってはいた。しかし事件の性質上、舞台の中心は病院の中ということで設定ほど大きさは感じられなかった(映画というより、TVのスペシャル版というイメージ?)サスペンス性という点ではなかなか面白い設定ではあったが、それほど目新らしさは感じられず、展開も読み易かった。また随所に穴(ツッコミどころ)も多く、安易な映画化には残念な思いもした。あと、よく分からなかったのがラスト。何かスッキリしない終わり方にも残念!それにしても、テロリストが都民人質の武器として使った“かいそきん”って? “壊疽(えそ)菌”のこと?

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01547
製作:2005年/日本/115分
監督:朝原雄三
出演:西田敏行/三國連太郎/伊東美咲/ボビー・オロゴン


鈴木建設が着工した長崎県佐世保市の第二西海橋の完成式に、鈴木一之助社長とともに出席することになったハマちゃん。さっそく長崎営業所の担当者・久保田に釣り船を準備させることに。そして佐世保入りしたハマちゃんは仕事そっちのけで、偶然知り合ったボブと釣りを楽しむ。一方、久保田は愛する女性・美鈴にプロポーズするが、父親を一人残せないとなかなか決心がつかない・・・。


尾崎紀世彦演じる父親と伊東美咲演じる娘の、結婚にまつわるエピソードはよかったが、それをとりまくシーンに少し支離滅裂な部分があってチョット興ざめするところもあった。特にハマちゃんが米軍に監禁されて米国まで連れて行かれるところなどは、もう行き過ぎで「釣りバカ」の世界を逸脱したシナリオ。面白ければなんでもありといわんばかりの脚本にはついていけない気がした。マンネリ化といわれようと、佐世保の町を舞台にした人情ドラマに徹して欲しかった。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02379
製作:2012年/アメリカ/144分
監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニー・Jr./クリス・エバンス


自ら開発したパワードスーツをまとったアイアンマンとして戦う、億万長者で天才発明家のトニー・スターク、70年間の眠りから覚めた伝説の戦士キャプテン・アメリカ、神の王の息子で神々の国アスガルドから追放されたソー、怒りにより巨人ハルクに変身する科学者ブルース・バナー、女スパイのブラック・ウィドウ、エリートエージェントで弓の達人ホークアイは、人類史上最大の敵の襲来に備えた「アベンジャーズ」として召集されるが・・・・。


アメコミに強い関心と深い知識のない私にとっては、意外と豪華さはあまり伝わってこない、ヒーローたちの総集結だった。それゆえ、この作品がこれほどまでヒットした理由がわからない。ひとりひとりはそれなりに個性があって面白かったが、かたまって出演されると、それがプラスに働かず、その個性がマイナスに働いて、ヒーローとは思えない言動があちこちに垣間見えたのは残念だった。ストーリーもこれといって新規性はなく、アクション依存の作品。