シネマ大好き! -19ページ目

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01852
製作:2008年/アメリカ/100分
監督:オキサイド&ダニー・パン
出演:ニコラス・ケイジ/チャーリー・ヤン


引退を考えていた殺し屋のジョーは、最後の仕事でタイのバンコクを訪れ、街のチンピラ、コンを使い走りとして雇う。だが、コンが仕事の最中にジョーとの約束を破ってしまい、ジョーは自らのルールに従いコンを殺そうとするが、彼の姿に若い頃の自分を重ねたジョーはタブーを破ってコンを助けるが・・・・。


奇抜な設定で興味深い作品の多いニコラス・ケイジの映画だが、この作品に限ってはそんな興味を惹くような新奇な設定も無く、ストーリー的にもありきたり。舞台がタイのバンコクという点でハリウッド映画とは違う風情を醸し出してはいたが、あまりにも単純なストーリーで、ニコラス・ケイジの独り舞台。硬派なアクション映画に花を添える、耳の不自由な女性とのラブストーリーも中途半端で、ラストも衝撃というよりは後味の悪さが残るものとなった。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01850
製作:2009年/日本/102分
監督:羽住英一郎
出演:綾瀬はるか/青木崇高/仲村トオル/石田卓也


1979年、北九州市。戸畑第三中学校の国語の新任教師として赴任した美香子は、男子バレー部の顧問になる。しかし、部員全員がやる気のない弱小チームだったため、彼らを奮起させるために思わず、「優勝したらおっぱいを見せる」約束をしてしまう。俄然彼らはやる気を出し始め、目を見張る成長を遂げるが・・・・。


バックで流れるミュージック同様、ストーリー自体、1970年代を感じさせるノスタルジックな映画。よもや綾瀬はるかが映画の中でおっぱいを見せることはないと分かっていても、男性なら誰しも興味をそそられるタイトルについつい惹かれて観てしまう。純真無垢な思春期の男子中学生6人の、美香子先生のおっぱい見たさにひたむきにバレーに打ち込む姿は笑いを超えて感動すらある。「おっぱい」の連呼にやや辟易する部分もあるが、いやらしさは全く感じさせない青春スポーツコメディ映画となっている。実話を元にしているらしいが、創作のヒントにしただけでノンフィクションではないらしい。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02438
製作:2013年/日本/105分
監督:橋本一
出演:川原和久/田中圭/国仲涼子/田口トモロヲ


不正アクセスと機密情報漏洩の疑いでサイバー犯罪対策課がマークしていた男が死体で発見され、伊丹と岩月が捜査にあたる。しかし、目に見えない圧力が2人の捜査を難航させ、やがて事件の裏でうごめく政官財の権力構造と、金融封鎖計画「X DAY」の存在が明らかになっていく・・・・。


人気刑事ドラマ「相棒」シリーズのスピンオフで、警視庁捜査一課刑事・伊丹憲一と、新キャラクターのサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬がコンビを組んで事件にあたるというもの。キャラクター的には共にそれなりの個性はあるものの、やはり地味さは拭えず、派手な展開はない。ただ、地味なキャラクターが当たるにはあまりにも巨大な背後を持つ事件の本質に、ややギャップがある。それゆえ、犯人は捕まるが、その背後の核心には深く追求できず、消化不良感は残る。

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01057
製作:2001年/アメリカ/123分
監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ブラッド・ピット/ジュリア・ロバーツ


運び屋のジェリーは組織の命を受け、世lにも美しいアンティークの拳銃“メキシカン”を受け取るためにメキシコに旅立った。しかし現地でドジを踏んだジェリーは銃を奪われてしまう。ジェリーが裏切ったと睨んだ組織はジェリーの恋人サマンサを人質に取り、さらに追っ手をメキシコに差し向けていた・・・・・。


ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツというハリウッドきっての大スターが恋人役で共演するというので話題になった本作だが、何故か印象に残りにくい映画。ストーリー的にも悪くないし、ラブストーリーあり、コメディあり、アクション&サスペンスありと盛りだくさん、キャストには文句をつけようもないのに・・・・。ブラピ&ジュリアのファンのために作られたような感も否めなく、ただただ監督の力量不足としか思えない作品かも!?

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02437
製作:2013年/日本/119分
監督:橋本一
出演:大泉洋/松田龍平/尾野真千子/渡部篤郎


探偵の友人だったオカマのマサコちゃんが殺害される事件が発生。警察の捜査は遅々として進まず、探偵が独自に調査を始めるが、事件の背後にカリスマ政治家の影がちらつく。やがてマサコちゃんが熱狂的ファンだった美人バイオリニストの弓子が現れ、探偵に事件の真相を暴くよう依頼するが・・・・。


東直己のハードボイルド小説を映画化した第2弾。前作よりハチャメチャ度が減った分、アクションやエロ度はスケールアップした感じ。ハードボイルドとはいいながら、主演が大泉洋ということもあって、コミカル、ギャグ性が強いのはしかたないか。ストーリーは至って陳腐でありきたり、途中から大体読めてしまうが、そんなにつまらなくもない、王道のようなストーリー。飄々とした相棒を演じる松田龍平の目立たないが存在感ある演技は健在、大泉洋との絶妙のコンビを演じている。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01840
製作:1966年/アメリカ/121分
監督:ジャック・スマイト
出演:ポール・ニューマン/ローレン・バコール


私立探偵ハーパーは、友人の弁護士アルバートの紹介で、行方不明になった大富豪サンプスンの捜索を夫人から依頼される。そこで義理の娘ミランダに会い、彼女の案内でロスにあるサンプスン専用の部屋を訪れ、かつての人気女優フェイの写真を見つける。フェイの夫トロイは密入国をさせることで金儲けしている男で、彼らが事件に関係していると睨んだハーパーはフェイの部屋に忍び込むが・・・・。


この映画の主人公ハーパーの魅力を象徴するのが冒頭のシーンでしょう。コーヒーをいれようとするがコーヒーが切れていてない。そこで前日いれた出がらしをゴミ箱から出して入れなおすシーン。男所帯の探偵の生活感が画面からプンプン匂ってくる映画です。ハードボイルドでありながら、しょっちゅう敵にやられたり捕まったりするあたりも、スーパーマンではなく、ごく身近な探偵を感じさせます。でもさすがポール・ニューマン、それでも男くさく、かっこいいのです。ストーリーは登場人物が限られることもあって、驚きの展開ではありませんが、まずまず楽しめる内容。

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01848
製作:2009年/日本/113分
監督:本木克英
出演:山田孝之/濱田岳/栗山千明/荒川良々


二浪して京都大学に入った安倍は、一目ぼれした早良京子に近づきたい一心で、たまたま誘われた怪しげなサークル「京大青竜会」に入部する。だが最初はごく普通のサークルと思われた「京大青竜会」だったが、やがて安倍たち新入生は、京都を舞台に鬼や式神を使って争う謎の競技「ホルモー」で戦うために集められたことを知る。安倍たちは半信半疑だったが、実際に「オニ」の姿を見て・・・・・。


あまりのつまらなさに、途中で眠ってしまい、一時は観るのを断念した作品。しかしながら一緒に観ていた子供たちにはそれなりにウケていた。あまり考えず、純真な気持ちで楽しむつもりで観るにはいい映画なのかもしれない。CGで作られたオニは可愛いといえば可愛いが、その分、戦闘に緊張感や迫力が無かったのが残念。また、戦闘の時のセリフやポーズも滑稽で、この映画のイメージの中心となっているが、山田孝之や栗山千明も今までのイメージをかなぐり捨ててよく演じたと、ある意味感心した。特筆すべきストーリーではないが(設定は突飛だが)、一風変わった邦画を楽しみたい人はどうぞ!

★★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:01847
製作:1964年/日本/183分
監督:内田吐夢
出演:三國連太郎/左幸子/伴淳三郎/高倉健


昭和22年、台風の最中に、北海道岩内で質店一家3人が惨殺される強盗殺人事件が起こる。さらに犯人は放火して逃げ、時を同じくして起こった青函連絡船の沈没惨事に紛れて忽然と姿を消した。青函連絡船の船客の死体収容にあたっていた函館警察の刑事・弓坂は、引き取り手のない2人の死体に疑惑を抱き、この2人が質店強盗殺人の犯人と睨み、もう一人の行方が分からない犬飼多吉を追うことに・・・・。


水上勉の同名小説の映画化。最近は自分の理解力が落ちてきたのか、あるいはストーリーがいたずらに複雑なのか、省略しすぎているのか、それとも観る者の想像に任せているのか、分かりにくい映画が多いように思える。そんな中、この映画を観たが、3時間という長尺ながら飽きさせず、また分かりやすく丁寧に描かれていた。無駄もなく手抜きもないというのが、飽きさせずかつ分かりやすい原点なのかもしれない。主役の三國連太郎の、犬飼多吉/樽見京一郎のいわゆる二役も見事だったが、晩年のコメディアンとしての姿しか記憶のなかった伴淳のシリアスな演技も印象的。今の重厚な演技とは対照的な若き日の高倉健の血気盛んな刑事役も見ものだった。内容は単なる犯罪サスペンスではなく、終戦直後の貧困の中で生きていくために必死だった貧しきものの生き様、人間ドラマを見るようだった。映画の背景となっている事故・事件も洞爺丸沈没事故や岩内町大火を題材にしており、リアル感があった。

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01842
製作:2008年/アメリカ/163分
監督:ザック・スナイダー
出演:ジャッキー・アール・へイリー/パトリック・ウィルソン


1985年、ニクソン大統領が政権を握るアメリカ。ある夜、ニューヨークのある高層マンションの一室のガラスが割れ、一人の男が墜落死する。死体のそばには、血のついたスマイルバッジが落ちており、死んだ男はかつて“ウォッチメン”と呼ばれていた一人であり、スマイルバッジは彼のトレードマークだった・・・・。


いわゆるアメコミの映画化だが、スーパーマンやスパイダーマンとは趣の異なる作品。まず、ストーリーが分かりにくい。何の予備知識もなく観るとついていけなくて、ものの30分も観ているとリタイアしたくなるような内容。登場人物も個性があるようで、実は全体的に地味。ウォッチメン自体知らなかった私にはキャラクターも全く分からず、最初からつまづいた。後半にはエロチックなシーンもあり、どう見ても子供には不向きの、大人向けのアメコミ映画。

★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01846
製作:2009年/日本/111分
監督:マックス・マニックス
出演:椎名桔平/長谷川京子/ゲイリー・オールドマン


日系アメリカ人の殺し屋ジョン・レインは、依頼人の依頼を受けて国土交通省の高級官僚・川村を暗殺する。しかし川村から奪うようにいわれていたメモリースティックを見つけることができなかった。そのメモリスティックには日米関係を揺るがす機密データが入っていたため、レインを拘束すべく、CIAアジア支局が動いていた・・・・。


舞台は東京ながら、CIAが日系アメリカ人殺し屋を追うという設定でCIA支局長としてゲイリー・オールドマンを登場させ、純粋な邦画とは違った雰囲気を醸し出しているようだが、それが却って中途半端なイメージも拭えない結果となっていた。ストーリーは、機密情報を手にした殺し屋をCIAが追うという至って単純な話で、前半はやや引き込まれるシーンもあるものの、後半はあまり緊迫感もなく、終り方も「何これ?」といった大いに不満の残るもの。国家機密の争奪戦というスケールの大きな設定でありながら、世界観の極めて狭い映画。