動く標的 | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01840
製作:1966年/アメリカ/121分
監督:ジャック・スマイト
出演:ポール・ニューマン/ローレン・バコール


私立探偵ハーパーは、友人の弁護士アルバートの紹介で、行方不明になった大富豪サンプスンの捜索を夫人から依頼される。そこで義理の娘ミランダに会い、彼女の案内でロスにあるサンプスン専用の部屋を訪れ、かつての人気女優フェイの写真を見つける。フェイの夫トロイは密入国をさせることで金儲けしている男で、彼らが事件に関係していると睨んだハーパーはフェイの部屋に忍び込むが・・・・。


この映画の主人公ハーパーの魅力を象徴するのが冒頭のシーンでしょう。コーヒーをいれようとするがコーヒーが切れていてない。そこで前日いれた出がらしをゴミ箱から出して入れなおすシーン。男所帯の探偵の生活感が画面からプンプン匂ってくる映画です。ハードボイルドでありながら、しょっちゅう敵にやられたり捕まったりするあたりも、スーパーマンではなく、ごく身近な探偵を感じさせます。でもさすがポール・ニューマン、それでも男くさく、かっこいいのです。ストーリーは登場人物が限られることもあって、驚きの展開ではありませんが、まずまず楽しめる内容。