★★★+
鑑賞No:01515
製作:2007年/日本/112分
監督:小林義則
出演:篠原涼子/江口洋介/椎名桔平/寺島進
警察の不正を暴く極秘文書を追っていた雪平の娘・美央が、何者かによって爆弾を仕掛けられた車に乗って重傷を負い、入院する。そんな頃、警察庁長官の入院する警察病院がテロリストに占拠され、長官を人質に警察の裏金80億円を要求してくる。長官以外の人質は全員解放されるが、その中にその病院に入院していた美央の姿はなかった・・・。
人気TVドラマの映画化。バツイチで子持ち、大酒飲みだが検挙率No.1の女刑事・雪平の活躍を描く。TVドラマは見たことがなかったが、ドラマとは独立した作りとなっているのか、ドラマでの配役等知らなくても分かりやすく、全然困らなかった。(ドラマを見ていればもっと楽しめたのかもしれないが・・・)ストーリーは、ドラマの延長線のような設定かと思いきや、さすがに映画版ということでスケール的には大きい設定(テロリストによる東京都民人質事件)にはなってはいた。しかし事件の性質上、舞台の中心は病院の中ということで設定ほど大きさは感じられなかった(映画というより、TVのスペシャル版というイメージ?)サスペンス性という点ではなかなか面白い設定ではあったが、それほど目新らしさは感じられず、展開も読み易かった。また随所に穴(ツッコミどころ)も多く、安易な映画化には残念な思いもした。あと、よく分からなかったのがラスト。何かスッキリしない終わり方にも残念!それにしても、テロリストが都民人質の武器として使った“かいそきん”って? “壊疽(えそ)菌”のこと?