私が板前をやっていた時は、修行後に独り立ちする時、親方から包丁を頂きました。
この時の喜びは忘れないですね。
今でも「タクちゃん料理が上手になるコツは何?」と、よく聞かれます。
番組でも、そういうお便りがありますよね。
そんな時に答えるのは、この三つです。
①なるべく旬の素材を使う。
②調味料はなるべく良い物で、本物を使う。(例えば「みりん風」より「みりん」を。「料理酒」より「清酒」を。)
③包丁はよく切れる良い物を使う。
包丁でいうと、「よく切れると、指切りそうで怖い💦」と言われる人がありますが、
全く逆です。(~。~;)?
切れないので、余分な力が入り、結果包丁が滑り怪我をする事になりますし、何より時間が掛かり、効率も悪いでしょう。
そして切れない包丁で切ると、肉でも魚でも、野菜でも確実に味が落ちます。
包丁が切れないと、力で押し切る事になり、素材断面の組織がつぶれます。
お刺身も角が立ちません。
私は、これまでもいろんな包丁を使っていますが、今、使っているお気に入りがこれ!
これはあの貝印が出している「旬」シリーズの包丁です。
使い易い包丁は、すごくバランスが大事です。軽くてもダメ、重すぎてもダメ。
中々、しっくりくるのを探すのは大変。
一番長いのがシェフズナイフと言いますが、これが使い易いんだわ(^o^)
そして包丁の命は切れ味だけど、これがまた見事!
塾したトマトや固いカボチャ等は当たり前。刺し身もきれいに角が立ちます。
試しに、薄い紙を立てに持って、スーっと引くだけで、ホレホレホレ(^o^)
いろんな素材がストレス無く切れます。
金魚すくいが苦手~という人も、すくう道具の「ポイ」が紙では無く、ビニールだったら、技術が無くても沢山すくえます。
つまり、良い道具というのは、足らない技術をカバーしてくれます。
これもお料理上手になる一歩かな。