ブラジル番長【Diary】 -8ページ目

命拾い

読者の皆さんご無沙汰しておりやす。


まずもって東北関東大震災でお亡くなりになった方々に対し、

心よりご冥福を申し上げます。


また、被災地の方々には一日も早い復興を願っております。


==================================


番長は東北地方から遠い福岡の地で暮らしておるため、

幸いにして地震被害はなかった。


ばってん東京で暮らしておる番長の弟はあの巨大地震に遭遇して以来、

ヘルメットを被り、靴を履いて寝るほどの不安に襲われて、

とうとう10日ほど前に福岡へ一時帰郷するに至った。


「地震が起きた時は、自転車に乗って出掛けている最中やった。

電柱がゆっさゆっさと揺れ、地面がトランポリンのように跳ね上がりよった。

建物の中にいた人たちが急いで外へ出てきて、辺りは騒然となった」


と、弟は声ば震わせながら話よった。


そんなわけで、弟が実家に戻ってきて、久しぶりに家族5人が勢ぞろいし、

ホッとしたっちゃけど、今度は番長の父ちゃんに異変が起こった。


父ちゃんはここ1週間ほど前から、

「寝ていると死んだ友人たちが夢の中に現れる」だの

「わしもそんなに長ごうない。死ぬ準備に入る」だのと縁起でもないことばっかり

話をするんで、番長も「なんでこげな話をするっちゃろうか?」と不安やった。


その後、父ちゃんは3日ほど前から急に話をしなくなり、

番長が声をかけてもダンマリと口を閉じるようになった。


父ちゃんは、左目が急に赤く充血し、なにかボーっとしていて、

歩き方もまるで夢遊病者のようにフラフラしていた。


そいて一昨日、以前から企画していた父ちゃんの人生最後の講演会

『アマゾンの日本人』をわが家の喫茶店の創業4周年イベントで行った。

50人以上の人たちが参加してくれよった。


ところが、壇上に立って話を始めた父ちゃんは、まったく言葉に覇気がなく、

声が思うように出ず、目はうつろで、わずか10分も話をしないうちに

いきなり長男である番長に講演のバトンタッチをしたのだ。


「え? おれが話すと!?」


とびっくりしたが、最近、講演ばっかりやっておる番長なので

少々慣れていて、なんとかアマゾンをテーマに1時間話しきった。


しかし、ここで番長は確信した。


「父ちゃんは絶対、頭をやっとる。

急いで病院に連れて行かんと大変なことになる…」


講演終了後、家に戻って父ちゃんに

「とにかく今から病院に行って検査をするばい!」

と説得したばってん、頑固な71歳である父ちゃんは「大丈夫」の1点張り。


番長は心配で心配で、その日は眠ることができんやった。


翌朝、たまたま偶然、歌手の渡辺知子さんがお店にやって来た。


渡辺さんは過去にくも膜下出血を起こしたことがある経験から、

父ちゃんの状況を見て「絶対に、いますぐ病院に連れて行きなさい!」と

指示を出しよった。


そいて渡辺さんがその場で、ものすごく信頼のある脳外科専門医に

電話を掛けてくれて、「いまから連れて行きます!」と予約を取ってくれた。


番長も妹に「どんなに父ちゃんが病院を拒んでも、今すぐ連れて行け!」と

声を張り上げよった。


そいて、しぶしぶ妹に連れられて病院へ行った父ちゃん。

診断の結果、やっぱり脳梗塞になっとった。


医者によると、本当に幸いなことに軽度な脳梗塞だとのことやった。

父ちゃんは助かった――。


今回、父ちゃんが起こした脳梗塞は、亡くなった小渕恵三元総理と

まったく同じパターンだったそうだ。

医者からは「あと1日でも病院に来るのが遅かったら、手遅れだった」

と話を聞かされた。


父ちゃんはこれから約2週間、点滴による治療を受けよる。

現代医学は発達しとって、以前のように頭に穴を開けんでも

点滴で脳梗塞の治療ができるらしか。


「わしは、最高の部屋でしか入院はせん」と言って、

1泊1万5千円のデラックス個室に入った我が父ちゃん。


「医者は大げさじゃ。こんな大したことない病気でも入院せないかんのか。

自分の力で治せるとい」と強がりばかり言う。


でもよかった~

父ちゃんにおいては、100歳まで元気で過ごしてもわんと

番長も困るばい。


地震、大津波、脳梗塞。みんな明日はわが身ばい。

明日は何が起こるかわからん。


わが父ちゃんの命の恩人となった歌手の渡辺知子さんは

こう言っておった。


「私たちが生きていること、明日があること、これはすべて奇跡」だと。



いま生きとること、家族がおること、友達がおること、

本当に本当に感謝しなければならんばい。


=byブラジル番長=

一度ひざば交えて話そうや

読者の皆さん、

大変ご無沙汰しとりやした!


いやはや『新年明けましておめでとう御座います』のブログから、

気づけば1ヶ月以上も更新しとらんやったばい。


すっかりとブログをサボっておったので、

昨年末は1日のアクセス数が1万件を超えて喜んでおったのに

いつの間にか1日のアクセス数300件以下に減っとるではなかか!


いんや~ 皆さん、本当に申し訳ござらんやった。


昨日、福岡青年会議所の集まりに行ったらくさ、

お友達から


「番長、最近ブログばぜんぜん更新しとらんやん。

忙しいっちゃろ?」


と声を掛けられてしもうた次第。


ま、忙しいと言えば忙しかばってんが、

それよりも何も最近は青年会議所げな団体に入って

まともな社会人生活を営みよるけん、

ブログに書く『ネタ』がなかなか見つからんとよ。


番長の人生において、「まとも」はいかん。

「まとも」からばりばり外れた人生ば歩み続けんと、ものは書けんばい~


さて、そんな事ば言いながらも

今回はちょいと「まとも」なお知らせを一つ皆さんにさせていただきやす!


最近、NHKの『おはよう日本』やらTBSの『報道特集』やらで紹介されて

全国的にかなり注目を集めておる「セカンドチャンス!」

(少年院出院者によるサポートネットワーク)ばってんが、


番長は今月、初めての試みでセカンドチャンス!福岡交流会を

主催することにしやした!


===============================================


セカンドチャンス!第一回福岡交流会


日時:2011年2月25日(金)19:00開始
場所:SLOW中州gate’s店 福岡市博多区中洲3-7-24 gate’s(ゲイツ)ビル6F
会費:3280円 ブッフェ代として(ドリンク飲み放題)


ご参加を希望される方は2月20日までに番長へメールを下さいやせ。
※ 会場の都合上、当日の飛び入り参加ができない場合もありやす。
※セカンドチャンス!の全国的な決まり事として、交流会ではアルコール類を出しやせん。


===============================================


会の趣旨なんかはセカンドチャンス!のブログをご覧くだせい。


http://secondchance1.blog37.fc2.com/


ほんでもって、このブログを読んでくれとる

少年院経験者の諸君にPRさせていただきたか !!


ゴホン…


「キミたち !!!!」


「セカンドチャンス!の仲間になって、

番長と一緒に楽しい人生を歩んでみらんね?」


番長はいつでも、どこでも、どなたでも、

たとえ世間が何と言おうとも


少年院を経験した若者たちにはウエルカムよ。


ですけん、番長に連絡ばちゃぶだい。

セカンドチャンス!福岡交流会に気軽に参加しちゃってんない~


待っとります。


そいて、読者の皆さんにお願いばい。


もしも身近な人に少年院から出てきた若者がおって、

その若者が一生懸命に立ち直ろうとしておれば、


番長に紹介しちゃらんね。


そういう若者が大好きばい。

お友達になりたかよ~~


ではでは以上を持って

本日のブログをそそくさと終わらせていただきやす。



皆さんごひいきに


=byブラジル番長=

今年はバリバリいい事がありよる!


ブラジル番長【Diary】


読者の皆さん

新年明けましておめでとう御座いやす!


皆さんはどげなふうに年ば越されよったかいな?


番長はですな、12月の末に父ちゃんの車(新型マークX)ば

かっぱらって、何を思い立ったか福岡市から約800キロ先の

三重県・伊勢神宮まで行ってきよった。


いや~遠かったばい。

マジで…


夜10時ごろに福岡市ば出発したっちゃけど

岡山あたりで睡魔に襲われてからくさ、


「やっぱ夜行バスで行けばよかったばい~」

と非常に後悔しながら、インターチェンジでふて寝してしもうた。


ほんで翌朝10時ごろに伊勢神宮にやっとこさ着いたとよ。


ばってんね


いざ伊勢神宮に入ったらくさ


「うおおお! 来てよかったぜ~!!」

と一気にテンションが上がりよった。


番長は今回、御垣内参拝といって日本国を司っとる

天照大神の一番近いところで参拝させていただいたと。


もう「感激」と言うよりも、感激のあまりマジで涙が出よった。

いろんな神社を巡っとるばってん、伊勢神宮は別格やった。


伊勢神宮へ行くまでに


「御神前でこんなことば頼もう」「あんなことば頼もう」と

いろいろ考えとったけど、いざ御神殿を目の前にして参拝ばしよると


「番長もひとりの日本人として、恥ずかしくないように頑張ります・・・」

の一言しか言えんやった。


伊勢神宮とはそげんところです。


ブラジル番長【Diary】


御垣内参拝はカメラ撮影禁止やけん、外へ出てパシャリ。

番長の顔が真剣モードに入っとるのがわかる。


そういったわけで、今年の番長はいままでと一味違うばい。


天照大神にお誓い申し上げたとおり、

今年からは日本人として恥のない人生を送りよる。


いろいろと番長にも日本を良くするプランがある。

今年からそのプランを実行するぜ~!



さて、今年第一発目のお知らせばい。


番長たちがやっておる少年院出院者たちの全国サポートネットワーク

『セカンドチャンス!』が、1月15日に書籍ば出版しよりやす!


ブラジル番長【Diary】


セカンドチャンス!のメンバーたちで、少年院に対する思いや

非行から立ち直ろうとする青少年たちに対する思いを

一冊の本にしよった。


もちろん番長もこの本に寄稿しとるので、

ぜひ皆さん読んじゃってん。


そしてなんと本のカバーイラストは、番長のパシリ兼弟である

よしながこうたくが描いとりやす。


そしてそして、なんと本の中に散りばめとる似顔絵イラストの数々は

弟よりも偉いこの番長が描いとうとじゃ~!!


いつかは出したかった吉永兄弟のイラストコラボ作品。

まさかこんな形で出版できるとは思わんやった。


以下は書籍の詳細。


==========================


セカンドチャンス!

~人生が変わった少年院出院者たち~


新科学出版社 2011年1月15日発売

定価1575円(税込み)


書籍の内容

http://www12.ocn.ne.jp/~s-kagaku/page22/page40/page40.html


※お近くの書店さんで注文すればよかよ。


==========================



それからまだあるばい!


1月15日午後5:30から『TBS報道特集』で、

セカンドチャンス!の紹介がされよります。


中村すえこさんをはじめとするセカンドチャンスのメンバー、

そしてついでに番長も報道特集に参上するぜ!


ブラジル番長【Diary】


よっぽど日本に大事が起こらん限り

予定どおりに報道されるごたあ。


TBS報道特集

http://www.tbs.co.jp/houtoku/




それでは皆さん本年も夜露死苦。


=byブラジル番長=