伝説のレディース総長のイラスト
番長の姉貴分である、中村すえこさんから連絡があった。
すえこさんは、北関東の紫優嬢という
暴走族レディースの総長を務めた女性。
かつて不良たち御用達の雑誌だった『ティーンズロード』では、
よく彼女の特集記事が掲載されて、
全国のヤンキーたちのアイドル的存在やった。
昨年、番長が『ぶっちぎり少年院白書』を
出版したことがきっかけで、
すえこさんとお友達になったんやけど、
その伝説のレディース総長から
「アタイのイラストを描けコラ!」
いや、失礼・・・
「ワタシのイラストを描いて下さい」
と依頼されたので、
電話越しで「ハイッ! すぐに描かせて頂きまする~~」と
深々と頭を下げて、早速、作業に取り掛かった。
弱い者には、とことん強いが、
強い者や、名のあるヤンキーにはメチャクチャ弱いのが、
番長の特徴である。
そして、完成したすえこさんのイラストがコレ。
↑が、マジックのみで描いた白黒バージョンで、
↑が、寝ていた弟・こうたくを叩き起こして、
強制的にMACで色付けさせた、カラーバージョン。
伝説のレディース総長の頼みとあっては、
イラストに手抜きなんてできるはずがない。
そりゃもう、番長も弟も、真剣な顔でイラスト作業をやりましたよ。
弟なんて、新作絵本『ぷっぺ』を描いてた時よりも、真剣やった。
すえこさんは昨年、
暴走族から4児の母親になるまでの半生を綴った
http://taiyohgroup.jp/index.php/module/Default/action/Detail?item_id=080715002
その前、北関東から、わざわざ福岡の番長の家まで来てくれたんやけど
すんごく落ち着いた女性で、どの角度から見ても、伝説総長には思えんかった。
人間的に魅力があり、全国のヤンキーに名が通っている彼女は、
現在、悩める不良少年少女たちを対象にした人生相談もやっとります。
番長自慢の姉貴分ですばい。
人生いろいろヤンキーもいろいろ、ぶらじる番長!
不思議な人形
『番長』と名乗っておるので、読者の皆さんは
ベンツのような高級車に乗ってると思っとらせんね?
ところがどっこい、番長の家には、家族が5人もいるのに
自家用車がたった1台しかなく、しかも日産ウイングロードという、
サニーに毛が生えた程度の安っぽい車だ。
かっこよくいうと、ステーションワゴンという種類らしいが、
じつは単なるライトバンです。
そんなわが家の愛車なんやけど、
1つ愛車にまつわる摩訶不思議なことがある。
この車を買って、かれこれ5年ぐらい経つけど、
買って間もない頃から、なぜかロッテンマイヤー女史が、
ずっと車の中にいるんよね。
ロッテンマイヤー女史とは、かの有名なアニメ
『アルプスの少女ハイジ』に出てくる、ちょっと性格キツめの
登場人物なんやけど、なぜ愛車にロッテンマイヤーがいるのか?
まったくの謎である。
ずいぶん前、家族に「誰があの人形を車に置いたん?」と
訊いてみたことがあったが、皆「知らん」という。
そして、家族の誰もが、何年間もずっとロッテンマイヤーの人形を
外そうとしないのだ。
ハイジの人形ならまだ可愛いが、いくら何でもロッテンマイヤーは
マニアックすぎるだろ。別に可愛いとも、オシャレだとも思わない。
でも、いまだに家族全員が無事故だということは、
もしかしたら、このロッテンマイヤーが、
番長たちドライバーを守ってくれとるのかもしれん。
う~ん・・・ 一体何なんだろう、この人形は。
人形でご利益、ぶらじる番長!
番長の田舎体験
知り合いから「猪を食べないか」と誘われたので、
飯塚の山奥まで行ってきた。
飯塚と言えば、なんてったって
現役総理大臣・麻生太郎の選挙区なんだよな。
飯塚は四方を山々に囲まれた、陸の孤島みたいな所。
麻生閣下はインテリ風に見えるけども、
実は田舎のお子さんだったんやね。
なんでも飯塚は、猪による被害が多いらしくて、
農家のオッサンたちは、日々、
作物を食い荒らす猪と格闘しとるみたい。
それで、まずは農家のオッサンの飼い犬で、
猪を捕まえるというフランス犬を見に行った。
番長も猪のような風貌をしとるので、
犬から襲われはしないかと恐る恐る農家の敷地に入る。
そしたら、庭に生き物がいた!
「あっ、オッサン。あの犬が猪を捕まえるんすか?」
放し飼いにされている、生き物のほうを指差して訊いてみると、
「ん?? いや、あれはウチの婆さんや」
「え!? あらら・・・ すんません、犬やなかった」
ただ単に婆さんが、庭で草むしりをしてるだけだった。
本物のフランス犬は、オリの中に入っていた。
こんな可愛らしい犬が、
獰猛な猪と闘うんだから驚くよ。
番長もこのフランス犬のように、喧嘩が強くなりたい・・・
そう思った。
その後、農家のオッサンたちと猪の肉で焼肉パーティーをする。
友人の韓国人が、
ゴマの葉やレタスなんかでお肉を巻いてくれて、
コリアン風焼肉を振舞ってくれた。
「うまい、うまい。たまらんばい!」
こうして番長のお腹は、
さらに出っ張ってゆくのであった。
焼肉パーティーの最中に、
農家のオッサンが、「普段は誰にも飲ませんのだが」と、
自慢げに秘蔵の焼酎を持ってきた。
酒瓶の中を見てビックリ!
マムシが入っとるではないか。
ここら辺で捕まえたらしい。
実はマムシ焼酎を飲むのは、生まれて初めて。
かなり爬虫類の臭いがきつかったけど、グイッとやった。
「むっっっはぁぁぁ~~!!」
これは効くばい。
番長の胸が、まるで恋をしとるかのようにカーッと熱くなった。
いや~、猪の肉やマムシ焼酎なんて、田舎じゃないと、
なかなか味わえんね。
一日、田舎の体験をさせてもらって、
大満足で福岡市へと帰ってきた。
そして只今、深夜0時35分・・・・
・・・・・・。 ・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・よし、これから中州の風俗街に行ってこよっと。
マムシで精力増強、ぶらじる番長!







