田窪一世 独白ノート -23ページ目

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

ジャズは日常会話なんですね。一応、テーマは与えられますけど何を喋ってもいい。

 

クラシックは弾く音が決まっている。例えば役者さんのように決まった台詞を言う。僕は最初クラシックは台本(楽譜)がある分堅苦しいと思っていたが、逆に弾く音が与えられていることによって、それをどう表現するかという自由さにフォーカスを当てたときに、何もないところから自分のメロディーを作るより(楽譜の方が)もっと自由だと思ったんです。

 

例えば「ただいま」「おかえり」という会話があったときに、「ただいま」のあと「おかえり」という返事がちょっと遅れただけで、「あれ」って思いますよね。つまり芝居を見ている人が台詞のタイミングだけでいろんな物語が生まれてくる。音楽もまったくおんなじなんですよね。同じメロディーでも弾き方のニュアンスで全然違う音楽になる。それに気づいたときに、なんだクラシックの方が自由じゃんと思ったんです。弾く音を与えていただいたおかげでもっと深いところで表現出来る。

 

 

とても共感出来る貴重なご意見に感じました。

 

 

 

▶︎鎌倉

 

 

 

 

 

 

女は三日殴らないと狐になる。

他人の牛が逃げ回るのは見ものだ。 

他人の家の火事見物をしない君子はいない。 

弟の死は肥やし。 

梨の腐ったのは娘にやり、栗の腐ったのは嫁にやる。 

母親を売って友達を買う。 

営門で頬を打たれ、家に帰って女房を殴る。 

姑への腹立ち紛れに犬の腹をける。

人が自分にそむくなら、むしろ自分が先にそむいてやる。 

家と女房は手入れ次第。 

野生のまくわ瓜は、最初に独り占めした物が持ち主だ。 

一緒に井戸を掘り、一人で飲む。 

自分の食えない飯なら灰でも入れてやる。 

川に落ちた犬は、棒で叩け。

泣く子は餅を一つ余計もらえる。

 

 

つまりはこんなにも価値観が違うということなんですね。中国と日本に挟まれた地理的条件と過酷な歴史がこういう価値観を生んだのだということ。韓国に限らず、他国の人を理解し仲良くして行くというのは容易ではないと痛感します。安直な善意など通用しないと感じます。

 

 

 

▶︎鎌倉

 

 

 

 

 

  

 

お点前さんは膝の上で手を重ねてはいけません。毒物を隠せるからです。茶碗をお出しする前に複数回清めるのも毒殺対策です。

 

ところで、柄杓は柄が丈夫に出来ているでしょう。槍が襖を突き通してきたら反らせるようにです。お客様が手元に扇子を置くのも同じ理由です。

 

これはもうほとんど武道です。

 

 

 

▶︎鎌倉

 

 

 

 

 

 

人間は本当に悲しいと涙が出ない。

 

なぜなら気持ちが高ぶると人の体は戦闘・逃避状態だと勘違いし

交感神経が働くため、涙腺の働きが低下するためである。

 

なので、「恋人にふられた!」とわんわん泣いてる人は

実はあまりダメージを受けておらず、

 

涙を流さず、ご飯も食べず、うんこしっこが出にくく、

手に汗をかくという人はかなりのショックを受けている。

 

 

 

▶︎下北沢

 

 

 

 

 

 

現在のドイツは、東西ドイツが統合されて以来、最低の失業率です。つまり人手不足だということ。ドイツは、輸出で潤っています。

 

ドイツの人口は世界の1%に過ぎませんが、輸出額は世界の輸出額の10%を占めています。つまりドイツほど自由貿易の恩恵をこうむっている国は世界広しといえども、そう多くないわけです。そのドイツが門戸を閉ざせば、失うもののほうが遙かに大きいでしょう。

 

そのドイツの輸出産業を支えているのは中小企業です。彼らは高度にエンジニアリングされた付加価値の高いニッチ製品を、高度に熟練した職人によって作り出しています。このためドイツには徒弟制度のようなものがあり、中学3年生くらいの若者からトレーニーとしてそれらの職場でみっちり仕事を叩き込まれます。大学へ進む場合も、それらの家族経営の会社がスポンサーとなって進学支援する場合があります。

 

つまりそれらの企業は、本当の意味での終身雇用を目指しており、不況が来たら、社員全員が給与カットに喜んで応じ、時短勤務します。つまり売上不振をリストラで乗り切るのではなく、全員が働く時間を減らすことで、折角長年、手塩にかけて育てた熟練工を、手放す羽目に陥らないようにするわけです。暇な時間を利用して、次の新製品開発のためR&Dにいそしむ社員も居ます。

 

どうせすべてを会社が教えるのだから、経営者が欲しいのは、勤労意欲が強く、一生会社に忠誠を誓うような若い労働力です。経営者は、そんなハングリーな若者を獲得するのが困難であることを知っているので、シリアの難民の中からも「金の卵」のような人材が居ないか試用してみることにやぶさかではありません。

 

次にドイツでは「法のフレームワーク」がきちんと認識されています。ドイツの中小企業の経営者にとって、ビジネスの生死を決める最重要な要件は、未来永劫に渡って、滞りなく輸出できることに尽きます。

 

 

とても感心させられる記事でした。聡明な国だと思います。

 

 

 

▶︎道化師の森