小曽根誠 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

ジャズは日常会話なんですね。一応、テーマは与えられますけど何を喋ってもいい。

 

クラシックは弾く音が決まっている。例えば役者さんのように決まった台詞を言う。僕は最初クラシックは台本(楽譜)がある分堅苦しいと思っていたが、逆に弾く音が与えられていることによって、それをどう表現するかという自由さにフォーカスを当てたときに、何もないところから自分のメロディーを作るより(楽譜の方が)もっと自由だと思ったんです。

 

例えば「ただいま」「おかえり」という会話があったときに、「ただいま」のあと「おかえり」という返事がちょっと遅れただけで、「あれ」って思いますよね。つまり芝居を見ている人が台詞のタイミングだけでいろんな物語が生まれてくる。音楽もまったくおんなじなんですよね。同じメロディーでも弾き方のニュアンスで全然違う音楽になる。それに気づいたときに、なんだクラシックの方が自由じゃんと思ったんです。弾く音を与えていただいたおかげでもっと深いところで表現出来る。

 

 

とても共感出来る貴重なご意見に感じました。

 

 

 

▶︎鎌倉