たとえば、ペットボトルを掴むとか、じゃんけんで何を出すかとかは、その物事を意識する7、8秒前に脳は決めていると言います。
これまでは意思があって、次に行動があると考えられていました。つまり「水が飲みたい」とまず考えて、そのあとにコップに手を出す、という順序だということです。しかし、これが本当は逆で、人間はまずコップに手を出したあとに「水が飲みたい」と意識するというのです。つまり行動が先で意識はあとなのです。
ある脳波を使った研究があります。被験者に「これから何かをやってください」と指示します。そして被験者が「いま○○に決めました」と報告させます。すると報告させたタイミングよりももっと先に脳波は変化しているということがわかりました。
別の研究で「意識」が出てくるためには約5万個の神経細胞の活動が必要だということもわかっています。つまり7秒前に脳が指令しなければ「意識」は生まれないわけです。
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