アイデアは突然生まれる。
だけどその突然のためには長く苦しい葛藤が必要なんだ。
世界的サックス奏者、渡辺貞夫さんの言葉です。
たとえば天才モーツワルトの頭の構造は、
僕たちとはちょっと違うみたいで、
彼の場合、局は頭の中から無限に沸いてくるものらしく、
ただそれを楽譜に書き留めていただけだったとか。
だからモーツワルトの楽譜には、
書き直しのあとがないんだそうです。
でも普通の人はそうはいきません。
何日も何日も葛藤して葛藤して、
その果てにふっと何かがひらめく。
普通はそういう脳の構造になっているのです。
そういえばドクター中松という、
醤油ちゅるちゅるやフロッピーディスクを発明した発明家が、
発明をうながすために、
プールに潜るというのを聞いたことがあります。
水の中で息が出来ずに苦しんで苦しんで、
あとちょっとで死ぬというところまで我慢する。
と、その瞬間何かを思いつく、というのです。
これなんかも同じことなのかもしれませんね。
▶︎近景