裁判員制度 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

返還前の沖縄ではもともと陪審員制度が行われていました。

 

これは当時、陪審員に選ばれたある男性のエピソードです。

検事の出した証拠に疑問を抱いた男性は、

他の陪審員たちを懸命に説得して、

被告の無罪を主張したんだそうです。

まるで映画「十二人の怒れる男たち」のようなお話ですね。

しかしなかなか上手くいかない。

あるとき、彼は裁判長からアドバイスを貰います。

 

「自分の意見を相手に伝えるためには、

 根気よく順序立てて説明してください」

「そして相手の言うこともよく聞いてください」

 

結果、男性の奔走で被告は無罪になったのだそうです。

 

アメリカでは小学校のときから、

ディベートという授業を行うそうです。

ひとつのテーマをたとえば「戦争は正義か悪か」

というテーマで、

アトランダムに賛成チームと反対チームに選ばれ、

別れて議論するのだそうです。

子供の頃からのこういう教育。

大人になってからの陪審員制度への参加。

自然と国民に自立心というものが芽生えます。

だからアメリカの俳優たちの演技には、

「意志」と「コミュニケーション」

が感じられるのですね。アメリカという国の良い面です。

 

 

▶︎みりん