5月3日、太平洋戦争時、
撃墜王として知られた零戦パイロット、
原田要さんが99歳で亡くなりました。
戦時中、多くの敵機を撃墜した原田さんは、
ご自身も撃墜され九死に一生を得ています。
戦後は一転、若い命を育てる仕事をしたいと、
幼稚園の園長さんとして一生を終えた人です。
原田さんは真珠湾攻撃にも参加されていますが、
当時、真珠湾には空母が一隻もいなかったことがわかって、
暗澹たる気持ちになったんだそうです。
その頃の戦闘機の燃料容量では、
太平洋を横断することが出来なかったので、
空母は不可欠な存在でした。
その空母が真珠湾にいなかったということは、
日本軍が真珠湾を空襲することが、
アメリカ側に事前に漏れていたということです。
この諜報レベルの格差がその後の戦況の不利を、
パイロットたちには容易に予想出来たのです。
しかもアメリカは日本軍が攻めて来ることを知っていて、
事前に空母を避難させ、あえて攻め込ませたのです。
なぜ、そんなことをしたのか。
戦争するには資金が必要です。
しかし開戦前のその時期、
アメリカ政府は戦争国債の販売に苦戦していました。
つまり日本軍が真珠湾を奇襲してくれれば、
アメリカ国民の開戦気運が盛り上がり、
戦争国債が売れると考えたわけです。
結果は、アメリカ政府の思惑通りでした。
そしてその後の戦況もアメリカの思惑通りに進んで行きます。
これはあくまでも噂話ですが、
9.11同時多発テロの時にも、
旅客機の激突をブッシュ大統領は事前に知っていた、
という噂があります。
ありえない話ではないと思います。
戦争は国と国が戦う悲劇ですが、
戦争を始めるのは政治家、官僚、企業家たちです。
彼らは特権階級なので戦地には赴きません。
戦地で血を流すのは市井の人々です。
▶︎原宿