以前、大河ドラマで、
西田敏行さんが徳川吉宗を演じられたとき、
息子の家重を演じたのが中村梅雀さんでした。
家重という将軍は脳性麻痺で、
言語障害だったと伝えられていて、
梅雀さんの演技には鬼気迫るものがありました。
彼が「徹子の部屋」に出演したとき、
家重について相当数の資料を読みあさり、
研究したとおっしゃっていました。
でも、彼はそのときサラリと、
「自分が安心したかったんです」
とおっしゃっていました。ちょっと目からウロコでした。
なるほど役作りって構築じゃなくて埋め立てでいいんだ。
僕自身、とても安心したことを覚えています。
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