夏の夜の夢 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


アセンズ公シーシアスと、

アマゾン国のヒッポリタとの結婚式が間近に迫っており、

その御前から舞台は始まる。


貴族の若者ハーミアとライサンダーは恋仲であるが、

ハーミアの父イージアスは、

ディミートリアスという若者と、

ハーミアを結婚させようとする。

ハーミアは聞き入れないため、

イージアスは「父の言いつけに背く娘は死刑とする」

という古い法律に則って、

シーシアスに娘ハーミアを死刑にすることを願い出る。


シーシアスは悩むものの、

自らの結婚式までの4日を猶予としてハーミアへ与え、

ディミートリアスと結婚するか死刑かを選ばせる。

ライサンダーとハーミアは夜に抜け出して森で会うことにする。

ハーミアはこのことを友人ヘレナに打ち明ける。

ディミートリアスを愛しているヘレナは二人の後を追う。

ハーミアを思うディミートリアスも、

また森に行くと考えたからだ。


森では妖精王オーベロンと女王タイターニアが、

「とりかえ子」を巡って喧嘩をし、仲違いしていた。

機嫌を損ねたオーベロンはパックを使って、

タイターニアのまぶたに、

花の汁から作った媚薬をぬらせることにする。

この媚薬はオーベロンの魔力によって作られた強力なもので、

目を覚まして最初に見たものに恋してしまう作用がある。

パックが森で眠っていたライサンダーたちにも、

この媚薬を塗ってしまうことで、

ライサンダーとディミートリアスがヘレナを愛するようになり、

4人の関係があべこべになってしまう。


これもシェイクスピアの傑作喜劇ですが、

こんなのはどうでしょう。

西暦3014年、核戦争によって地球上は廃墟と化していた。

核の放射能で突然変異し妖精となった女性たちは、

男たちの度重なる愚行に愛想を尽かし、

男たちを見捨てて森で暮らし始めた。

廃墟に残された男たちは、

しかたなく男性だけで小さな王国を作り、

男同士で未来の無い恋愛を繰り返す事に……。

あとは「夏の夜の夢」の物語通りに。



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