男と女の科学5 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


何故、多くの夫婦は4年で離婚してしまうのか?


ワシントン州立大学、ジョン・ゴットマン博士。

35年にわたって男女がすれちがう原因を

科学的に分析してきた心理学者です。

3000組の夫婦を分析してきた結果、

すれ違いの最大の理由は、

会話のパターンにあることを突き止めました。


15分の会話を分析するだけで、

その夫婦が4年後に離婚するかどうか

85%の確率でわかるようになってきました。

どんな会話のしかたが、

夫婦の関係にとってよくないのか?


ある夫婦の実験。

日頃感じている不満を夫婦二人で、

15分間話し合ってもらいます。


夫「今月のカードの支払いはどうなってる?」

妻「それ、どういう意味よ?」

夫「これまで何度もあったけど、

 君宛の高額の請求を僕があわてて支払ったよね。

 ああいうびっくりはもうごめんだ」


会話の出だしを見ただけで

ゴットマン博士はこのあと二人は、

口喧嘩に発展していくと予測しました。


実は、日頃不満に感じていることを話題にしても、

口喧嘩に発展する夫婦と、しない夫婦がいます。

そしてこの違いこそ、

夫婦の関係が長続きするかしないかの、

鍵をにぎっているのだそうです。

では、二人の場合、なぜ喧嘩になるのか?

その理由は夫のこの発言にあるんだそうです。


夫「これまで何度もあったけど、

 君宛の高額の請求を僕があわてて支払ったよね。

 ああいうびっくりはもうごめんだ」


自分の不安を相手を批判する形で告げています。

もしもこのとき夫が、

「月末に大きな支払いがくるのではないかと、

 不安に思っているんだ」と、

率直に告白する形で告げていれば、

その後の成り行きはまったく変わっていたはずです。

夫に批判された妻は当然防御に努めます。

そしてその果てに待っているのが相手を見下す発言です。

これが話し合いであったはずの会話を、

不毛な口喧嘩に変えていくのです。


夫「基本的なことなんだ。専門家に聞いてごらん。

 支払いの先延ばしは駄目だというのは常識だよ」


関係のない第三者を持ち出し、

わかっていないのは君だけだと見下したのです。

これが決定打となって、

その後の口論は激しくなる一方でした。


批判、防御、見下し。

このパターンが繰り返されると、

夫婦はお互いを避けるようになります。

これが離婚に至る典型的なパターンなのです。


この口論の間、心拍数で見ると、

男性の方が高く女性が低いことがわかった。

よく女性は感情的という通説を聞きますが、

心拍数からみればその限りではないのです。


何故、そうした差が出るのか?

実は人間がたどった歴史に理由があります。



▶︎下北沢