男と女の科学4 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


何故、恋は3年で冷めてしまうのか?


男と女が特定の相手とペアを組み、

確実に子供を育てる。

そのために恋愛のシステムが発達したと、

世界的に著名な人類学者、

ヘレン・フィッシャー博士は考えています。


ヘレン「ほ乳類の中で、

つがいで子育てをする動物は3%しかいません。

人間は少数派に属しているのです。

子育てが大変だから男と女が協力する。

そのために恋愛のシステムが進化したのだと思います。

ところが熱烈な恋もしばらくすると冷めてしまうことも、

研究を通してわかってきました。

恋の中枢が働かなくなるのです」


博士は恋が通常18ヶ月から

長くて3年しかもたないという報告をおこなっています。

いったい何故か?

未熟で生まれる赤ちゃんも3、4歳になると、

両親がつきっきりで世話をする必要がなくなります。

男と女の絆は、

もともとは赤ちゃんの成長が一段落するまでの、

期間限定なのではないかというのです。


狩猟、採集社会では、出産は4年ごとに起きます。

恋は、この間だけは保たれるように進化したのかもしれません。

その後、カップルは解消され、また別の恋が始まる。

こうして遺伝的に多様な子孫を残したのかもしれません。

そう、恋には賞味期限があったのです。



▶︎下北沢