何故、人は人を好きになるのか?
最近の研究や実験で、
男女の恋のメカニズムが解明されつつあります。
恋する男と女の脳では、
同じ場所が活発に働いているそうで、
一方、同じように愛し合っているのに、
違った場所を活発に働かせてもいるらしい。
この違いが女と男の、
不幸なすれ違いを生んでいるというのです。
以前、NHKテレビの番組で、取り上げられたテーマですが、
とても興味深い内容だったので、
何度かに分けてご紹介します。
MRIに入って恋人と関係ない、
異性の写真を見てもらいます。
そして、恋人を見たときだけに反応する場所を探ると、
結果、男女とも同じ場所が、
活発に反応していることが確認されたそうです。
恋人同士が相手の顔を見たとき、
ドーパミンが放出され、
喜びと快感を感じる。
さらに、脳はドーパミンが出た時の状況を学習し、
次に同じ行動を起こしやすくする。
つまり、相手を見て快感を得ると、
また見たくなるんだそうです。
恋をすると相手に夢中になり、
たえず相手のことを考えるようになる。
これこそがドーパミンの仕業。
集中力が高まり、気力に満ち溢れ、
疲れを感じなくなります。
ところが恋をしているとき、
逆に活動が抑えられている場所があるんだそうです。
恋人の顔を見たときに限って活動が低くなる場所、
それが「扁桃体」「頭頂側頭結合部」などです。
ここは物事を否定的にとらえたり、
批判や判断を行う場所です。
快感によって相手に夢中になるドーパミンのシステム。
相手に対しる否定的な気持ちを抑え込むシステム。
恋はこの二つのシステムが連携する、
脳内のメカニズムによって成り立っています。