男と女の科学1 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


何故、人は人を好きになるのか?


最近の研究や実験で、

男女の恋のメカニズムが解明されつつあります。

恋する男と女の脳では、

同じ場所が活発に働いているそうで、

一方、同じように愛し合っているのに、

違った場所を活発に働かせてもいるらしい。

この違いが女と男の、

不幸なすれ違いを生んでいるというのです。


以前、NHKテレビの番組で、取り上げられたテーマですが、

とても興味深い内容だったので、

何度かに分けてご紹介します。


MRIに入って恋人と関係ない、

異性の写真を見てもらいます。

そして、恋人を見たときだけに反応する場所を探ると、

結果、男女とも同じ場所が、

活発に反応していることが確認されたそうです。


恋人同士が相手の顔を見たとき、

ドーパミンが放出され、

喜びと快感を感じる。

さらに、脳はドーパミンが出た時の状況を学習し、

次に同じ行動を起こしやすくする。

つまり、相手を見て快感を得ると、

また見たくなるんだそうです。

恋をすると相手に夢中になり、

たえず相手のことを考えるようになる。

これこそがドーパミンの仕業。

集中力が高まり、気力に満ち溢れ、

疲れを感じなくなります。


ところが恋をしているとき、

逆に活動が抑えられている場所があるんだそうです。

恋人の顔を見たときに限って活動が低くなる場所、

それが「扁桃体」「頭頂側頭結合部」などです。

ここは物事を否定的にとらえたり、

批判や判断を行う場所です。


快感によって相手に夢中になるドーパミンのシステム。

相手に対しる否定的な気持ちを抑え込むシステム。

恋はこの二つのシステムが連携する、

脳内のメカニズムによって成り立っています。



▶︎近景