戦国時代の逸話にこんなのがあります。
ある武士の妻が夫の敵を討つために、
相手の武士のところに赴きます。
ところが戦っているうちに、
相手を愛するようになってしまい二人で出奔。
しかし、それでは夫の親族が収まりません。
長年かかってついに二人の居所を突き止めます。
そのとき女はわざと追っ手に自分の片腕を切り落とさせ、
「それで勘弁してくださりませ」
と言って、男と再び行方をくらましたのだそうです。
昔の人の胆力は凄まじい。
つくづく現代人である自分がひ弱だと思い知らされます。