胆力 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


戦国時代の逸話にこんなのがあります。

ある武士の妻が夫の敵を討つために、

相手の武士のところに赴きます。

ところが戦っているうちに、

相手を愛するようになってしまい二人で出奔。


しかし、それでは夫の親族が収まりません。

長年かかってついに二人の居所を突き止めます。

そのとき女はわざと追っ手に自分の片腕を切り落とさせ、

「それで勘弁してくださりませ」

と言って、男と再び行方をくらましたのだそうです。


昔の人の胆力は凄まじい。

つくづく現代人である自分がひ弱だと思い知らされます。



▶︎みりん