執念 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


戦国時代末期、

中国地方全域を支配していたのが毛利氏。

四国地方を支配していたのが長宗我部氏。

九州地方を支配していたのが島津氏でした。


しかし、三氏とも関ヶ原の戦いでは西軍に。

皆、破れた後に毛利氏は今の山口県に減封され、

島津氏は鹿児島県に減封。

長宗我部氏に至っては改易。

土佐の国(現在の高知県)を山内氏が治めることに。

江戸時代、山内氏の家臣である上士と、

長宗我部の家臣だった郷士の二重構造が幕末まで続きます。


そして270年後、

この長州、薩摩、土佐(郷士)が立ち上がり、

明治維新の原動力になるのです。

この話を知ったとき、

人間の執念というか怨念の凄まじさに、

僕は思わず唸ってしまいました。


ちなみに徳川家康が亡くなる時に、

この三藩の反乱を恐れ幕府安泰を願って、

まるで睨みをきかせるように、

西の方向に向かって自分の亡がらを埋めた、

というエピソードが残っています。



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